「異人館ミステリーツアー」

神戸・異人館にホームズ像完成　ミステリーツアーも実施　神戸市中央区

　神戸市北野の異人館「英国館」に英国作家コナン・ドイル（1859-1930年）が生み出した探偵小説の主人公、シャーロック・ホームズの生誕160周年を記念する銅像が設置され、10月5日に除幕式が行われた。

　式典ではコナン・ドイルの出身地スコットランドの民族楽器であるバグパイプによる演奏や、原作をもとに舞台を現代イギリスに置き換えた英BBCテレビの人気ドラマ『シャーロック』をモチーフとしたサプライズ演劇などが実施され、集まったホームズ・ファン“シャーロキアン”らは盛り上がりを見せた。参列した駐大阪英国総領事のマイケル・シアラーさんは「2014年の現在でさえシャーロックは英国を象徴するキャラクターであり続けている。像を通じて、シャーロック・ホームズを改めて認識してもらえれば」とあいさつ。
　神奈川県から駆け付けた日本シャーロック・ホームズ・クラブ会員の藤波伸さん（52）は、「ひと目見て、すべてを見抜いてしまう唯一無二の天才的な名探偵がホームズ。時代劇の世界にも通じる勧善懲悪のストーリーが、日本人に広く受け入れられる要因かも」と魅力を語り、像の建立に感慨を込めた。

　現在、異人館エリアを舞台に開催されている謎解きイベント「異人館ミステリーツアー」では、この銅像に絡めた“消えたホームズ像”をテーマにストーリーが進む。参加者はトレードマークのマントと帽子を身に着け、謎を追う。難易度は標準と上級が用意されており、正解者には「ミステリー大賞」をはじめとした賞と景品が贈られる。

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