残すところあと1週間

姫路文学館『宮西達也Newワンダーランド展』行ってきました！

開催中～2020年9月6日（日）

『おとうさんはウルトラマン』や『おまえうまそうだな』でおなじみの絵本作家、宮西達也さんの展示会『宮西達也Newワンダーランド展』を見に姫路文学館へ行ってきました！期間中、2度も宮西さんご本人がサプライズで同館を訪問。ギャラリートークを披露され、ますます盛り上がっている今回の特別展。とても楽しみです！

体温を測って手指を消毒し、コロナ対策をしたら人気キャラクター「ティラノサウルス」のオリジナルシールがもらえました。播磨地方ゆかりの文人たちが紹介されている常設展を見ながら、第1会場がある中2階へ向かいます。館内はスロープで移動できますので車椅子やベビーカーも安心ですよ。

まずは入ってすぐの“ゾーン1”に著作権の壁を乗り越え完成した絵本『いとしのカラータイマー』のパネルが。ここには宮西さんの初期作品の原画が展示されています。「ここに何色の何番」という指示が書かれたラフ画もあり創作過程が垣間見えるかのよう。

“ゾーン2”には150以上もいる宮西ワールドのヘンテコリンなキャラクターが大集合。どこか憎めないオオカミや宮西さんが子どものころにハマった椿三十郎がモデルの、かぶと三十郎などチャーミングなキャラクターがたくさん。絵は下のほうに展示されていて、説明文もわかりやすいので小さい子でも楽しめます。ここに展示してある作品はすべて原画。クーピーや水彩絵の具で描かれた原画はよくみると繊細な筆跡を感じ、完成した絵本とはまた違った発見があります。

なかでもクーピーで描かれた『ぶたくんと100ぴきのおおかみ』の細やかさは感動です。「塗りつぶしではなく、ひと筆ずつ描いた」という草とたくさんのオオカミたち。宮西さんのギャラリートークによると「後にも先にもこんな大変だったことはない。完成後に寝込んだほど。10ぴきのおおかみにすればよかった（笑）」と、当時はちょっぴり後悔したとか。

“ゾーン3”では代表作のひとつ「おとうさんはウルトラマンシリーズ」の原画やダミー本が展示されています。子育てをがんばるウルトラマンシリーズには、男の子と女の子をそれぞれ育てるパパが登場。ご自身の育児体験をもとに描かれた作品には思わず共感せずにはいられません。第1会場横の「交流ひろば」では、宮西さんが来訪されたときのギャラリートークの映像が見られます。ご本人による説明を聞いた後は、もう一度戻って作品を鑑賞したくなりますよ。

いよいよクライマックスの“ゾーン4”、2階の第2会場へ。カラータイマーが青から赤に点滅する仕掛けがあるウルトラマンの前で記念撮影を！

もう一つの代表作「ティラノサウルスシリーズ」の世界観で埋め尽くされた会場では、大人だってワクワクしちゃいます。こわそうな顔のティラノサウルスですが、かわいくて愛おしいやつなんです、ほんとに。
「ティラノサウルス」世界観満載のジオラマ
いつもは静岡のギャラリーに展示されているジオラマもここで見られます。発光する海や火山、クルクル飛ぶ恐竜の仕掛けがとっても楽しい。たくさんの子どもたちが集まって見入っていましたよ。近くでみると絵本の世界に入り込んだ気分に浸れます。ジオラマはとてもかわいいので現地で全体像を見てみてほしい！
ショップコーナー
ショップコーナーでかわいいキャラクターの小物や、本屋さんではなかなか買えないほとんどすべての絵本が購入できます。作品の説明が詳しく書かれた『図録』と絵本『いとしのカラータイマー』の2冊組のセット（2,241円・税込）は展覧会でしか購入できない限定商品。
企画展とのコラボメニュー「あかいみレスカ 650円（税込）」
世界観を堪能したあとは併設されている「水屋珈琲」で余韻を楽しんで。オススメはコラボドリンクの「あかいみレスカ」。作品に登場するみんな大好きな“あかいみ”がモチーフなんですよ。コラボメニューの考案話なら3時間でも語れる!? 店主の自信のざくろゼリーでできています。他にはグリーンのソーダとアイスがうれしい「あかいみソーダ・フロート（550円・税込）」もラインナップしています。『宮西達也Newワンダーランド展』は残すところあと1週間。まだ見ていない人、気になっていた人はこの機会にぜひ見に行ってくださいね。