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天空の城ラピュタ、火垂るの墓、もののけ姫、時をかける少女…
丹波市立植野記念美術館『日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展』
丹波市立植野記念美術館で9月13日まで『日本のアニメーション美術の創造者 山本二三展 -天空の城ラピュタ、火垂るの墓、もののけ姫、時をかける少女-』が開催されています。
物語の舞台を丹念に取材、あるいは構想して実在しない空間の温度や空気感までも描き上げる緻密な仕事、卓越した雲や自然描写の表現は国内外で高い評価を受けている、アニメーションの美術監督・山本二三さん。
屋久島を取材して描かれた『もののけ姫』のシシ神の森は極めて細密で圧倒的な迫力がありました。
本展では、作者自らが選んだアニメーションに用いられた手描きの背景画、その前段のスケッチ、イメージボードの他、故郷を描くライフワーク『五島百景』など、初期作品から最新作まで約200点を展示。名作アニメの情感溢れる物語世界を形作ってきた山本さんの絵の魅力に迫る展示会です。
アニメーションの美術監督として数多くの話題作、名作に携わってきた山本二三さんは、長崎・五島列島の福江島に生まれ。幼少期より絵を得意とした山本さんは建築と絵画を学んだのち、アニメーションの背景画を手がけるようになり、宮崎 駿演出のテレビシリーズ『未来少年コナン』(1978)で24歳の若さで美術監督に抜擢されました。
その後、高畑 勲監督の劇場版『じゃりン子チエ』(1981)や『火垂るの墓』(1988)、宮崎 駿監督の『天空の城ラピュタ』(1986)や『もののけ姫』(1997)、細田 守監督の『時をかける少女』(2006)などの美術監督を務め、現在も日本を代表するアニメーションの背景画家・美術監督のひとりとして活躍を続けています。
時には写実的に、時には心象風景のように、山本さんが描く背景画には影響を受けた油彩や繊細な光の効果を活かした印象派風の表現も取り入れられているそうです。ジブリ作品を思い出しながら、山本さんの絵の魅力にぜひ浸ってみてください。
0歳から5歳までの未就学児とその保護者を対象とした「赤ちゃんからの美術鑑賞ツアー Vol.9(7月28日、8月7日、9月3日)」や、“どうぶつお面”を作るワークショップ(8月23日)、作品について自由に会話しながら鑑賞できる「UEBI Family Day!(7月26日、8月1日、2日)」も実施されます。
詳細情報
- 期間
- 2020年7月18日(土)~9月13日(日)
※月曜休館(8月10日は開館、翌11日は開館) - 場所
- 丹波市立植野記念美術館
(丹波市氷上町西中615-4)
GoogleMapで探す - 入館料
- 一般800円、大学・高校400円
中・小学生200円
※ココロンカード利用可 - 問い合わせ
- 丹波市立植野記念美術館
TEL 0795-82-5945
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