目に見えぬものへ思いを　日本玩具博物館で特別展開催

日本玩具博物館『日本の祭礼玩具と節句祭り』　姫路市

日本の郷土玩具や世界160ヶ国の玩具など、9万点を超えるコレクションを所蔵する日本玩具博物館（姫路市）で7月11日、夏の特別展『日本の祭礼玩具と節句祭り』が始まります。期間は10月25日まで。
山車や屋台の玩具
同展では、疫病退散を祈り、また豊かな実りと幸福な社会生活を願う「祭礼」と季節の変わり目に当たって、身のケガレを祓い、健やかな暮らしを祈る「節句」をテーマに構成されます。日本全国のいたるところで四季折々に行われた祭礼。祭日の露店では、山車（だし）・屋台・神輿・獅子頭・天狗や火男(ひょっとこ)の面など、地域の祭礼にちなんだ玩具が売られていたといいます。会場には、かつての日本のハレの日の風景を甦らせてくれるような祭礼玩具や、その威力によって悪霊を退散させると信じられていたお面の数々、夏まつりにちなんだ玩具などが展示されます。
祭礼の玩具
また、節句をめぐる文化の中からは「正月」「上巳」「端午」「七夕」を取り上げ、それぞれの行事を代表する人形や玩具を一堂に紹介。雛飾りや武者飾りのほか、塩田で栄えた播磨灘沿岸、銀山の町の七夕紙衣、港町・飾磨の七夕の船など播磨地方に伝わる七夕飾りなども見ることができます。
姫路･飾磨の七夕船

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