イニエスタ選手が小学生を直接指導

〈レポート〉楽天株式会社主催『Iniesta’s Methodology（イニエスタ メソドロジー） スペシャルエディション in 神戸』

　11月13日、神戸学院大学 ポートアイランドキャンパス（神戸市中央区）で楽天株式会社主催『Iniesta’s Methodology スペシャルエディション in 神戸』が開催された。

　同イベントでは小学2年生から6年生を対象に100人を募集し、ヴィッセル神戸に所属するアンドレス イニエスタ選手が持つ世界トップレベルの技術をもとにしたトレーニングや、「夢を叶えるために大事なこと」をテーマにした特別講義を実施。

　講義はイニエスタ選手を子ども時代から知り、今でも厚い信頼を寄せられているスペイン人のコーチ・フアン カルロス氏が担当。イニエスタ選手の経歴やプレーの特徴、素晴らしさなどを紹介した上で、「これは実際に夢を叶えた人の話です。皆さんもプロのサッカー選手になりたいという夢を持っていることでしょう。ほとばしる情熱を傾け、プロのサッカー選手として人生を歩んでいきたいですか？」など子どもたちに問いかけていた。

　背番号「8」のユニフォームを着た子どもたちからは「イニエスタ選手はサッカー以外のスポーツもやっていますか？」「日本と海外の選手でプレーに違いはありますか？」など、積極的な質問も繰り広げられ、その1つ1つに丁寧に答えていた。

　講義のあとは外に出てトレーニングを実施。コーチやスタッフによる具体的な指導やアドバイスのもと、子どもたちは目を輝かせながら取り組んでいた。フアン カルロス氏から「皆が良い子にしていたら、イニエスタ選手も来てくれるかもね！」と告げられると、より一層必死に励む子どもたちの姿も。そこへ青いユニフォームを着たイニエスタ選手が登場し、場内が沸き立っていた。

　子ども達全員と記念撮影を行った後、子どもたちのトレーニング風景をぐるりと一周見まわしたイニエスタ選手。その後、具体的な実践方法をふまえながら直接指導を行った。また、イニエスタ メソドロジーについて尋ねられると「私が日本に来た目的の1つは自分のサッカーの理解の仕方を、未来を担う子どもたちに伝えるということ。これは大事なプロジェクトで、自分がやっていて楽しめるプロジェクトでもあるので、今日も子ども達にも楽しんでもらえたら」とトレーニングに励む子どもたちに時折目を配りながら話していた。

　また、イニエスタ選手は同日に引退発表を行ったビジャ選手についてもコメント。「正直言うと悲しいニュースです。彼のようにレベルが高い選手ともっともっと長い間プレーしたいなという気持ちもありますが、彼の気持ちは何より尊重したい。残り1ヵ月半の時間をプレーで楽しんで、たくさんのゴールでチームに貢献してくれたら嬉しいです」と語った。

　イニエスタ メソドロジーは現在、尼崎スポーツの森（尼崎市）とJ-GREEN 堺（大阪府堺市）で開講中。さらに来年（2020年）1月8日には新たに「六甲アイランド校」が開校する。

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