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綾野剛、佐藤浩市、瀬々敬久監督登壇 映画『楽園』大阪舞台挨拶レポート

 「悪人」「怒り」で知られるベストセラー作家・吉田修一の「犯罪小説集」を映画化した『楽園』。10月18日の公開に先駆け10月9日、綾野剛さん、佐藤浩市さん、瀬々敬久監督が登壇する舞台挨拶が大阪市内で行われた。

 青田に囲まれたY字路で起こった少女失踪事件から12年後、事件未解決のまま再び起こった惨劇。容疑者の青年(綾野剛)、傷ついた少女(杉咲花)、追い込まれる男(佐藤浩市)…3人の運命が繋がるとき、物語は衝撃のラストへと導かれる。

 2部作の大作でヒットを記録した『64 -ロクヨン-』でもタッグを組んだ瀬々監督、綾野さん、佐藤さん。監督から見た2人の魅力を問われると、15年前から知っているという綾野さんについては「インディーズ魂みたいなものをずっと持っている人で、作品の大小関わらずやっていて、その気持ちが作品にも現れている」と役者として評価し、佐藤さんについては「同い年に見えないと思いますが(笑)、浩市さんとは同い年。頼れる上司みたいな感じですが、優しい心を持っている人」と照れくさそうにコメントした。続いて綾野さん、佐藤さんがお互いの印象を聞かれると、綾野さんは「浩市さんの背中には修羅があるというか、愛情や怒り、今まで背負ってきたものすべてを感じました。今回ご一緒できるということで安心感がありました」と話し、対して佐藤さんは「ハードな部分とソフトな部分を持ち合わせている俳優。もう若手とは言えない、中堅という役者で一番難しい時期。例えば綱渡りをするにしても安全な渡り方をしたいという役者がいる中で、どうせするなら目隠しをしてやった方がいいなどと言えるハードさを持つ。その反面、非常に冷静に人を観察していたり、多面的な部分がある」と賞賛した。

 綾野さんは事件の容疑者として住民の疑念から追い詰められていく青年を、佐藤さんはY字路に続く集落で孤立を深め壊れていく男を演じることにちなみ、MCから「これまで追い詰められたことはあるか」との質問。綾野さんは「追い込むことはあっても追い詰められることはないですね。自分で自分のことを追い込んでいく」と回答しながらも「…あれ?結局追い詰められているのか?(笑)ははは。なんかすいません、楽しくなっちゃって」とお茶目な一面もみせた。

 監督から「人々は皆この世界がより良くなればと思いながら生きている。ちょっとしたボタンのかけ違いから犯罪に結び付いてしまうんじゃないかというのを考えながらつけた」とタイトル『楽園』に込めた想いも話され、綾野は「このタイトルがついたことで僕ら俳優としては救われました」とコメント。佐藤さんは「ある時の台本から『楽園』というタイトルがついていて、それを見たときに僕の中で何かスコーンと抜けて。『楽園』とはどういう意味なのか?誰のためのものなのか?いろんなことを考えさせられたことで、この役の先が見えた」と撮影時を振り返った。

 舞台挨拶では関西の印象も問われ、綾野さんは「大好き。好きなんですよね〜」ととびきりの笑顔で答え「大阪で映画のロケをしたことがなくて、調べてもあまり大阪で撮影している作品がないので、ぜひ撮影がしたいなと思っています」と大阪への想いも明かした。MCが「大阪も場所はいっぱいありますし、セットも作ります!」と返すと、さらに綾野さんは「ほんまですか?」と関西弁で答え、会場の笑いを誘った。

 終盤には、日本代表の3連勝で大きな盛り上がりをみせるラグビーW杯についても。話を振られるやいなやと綾野さんは「うんうん」と大きく頷きながら「スポーツ大好きです」と食い気味に反応すると、「ラグビーもですが、ちょっと前は世界陸上、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)、そろそろ出雲駅伝もはじまりますから。もうたまらないですよ!よだれダラダラです。ははは」と上機嫌。「ノンフィクションの圧倒的さを知っているので、憧れるというか」とスポーツの魅力を語り「(ラグビーW杯の)スコットランド戦が台風の影響で心配で、選手にとっていい環境で試合ができればいいなと思っております」と気遣いをみせた。

 最後に綾野さんが「今日は皆さんに会えて嬉しかったです。皆さんにとって出会えて良かったと思える作品になれば幸いです。エンドロールで野田洋次郎くん(RADWIMPS)が作曲し、上白石萌音さんが歌ってくれている『一縷(いちる)』が流れます。“ひとくくり”、“ひとまとめ”っていう言い方もできて、この作品を観て打ちのめされる部分、苦しくなる部分があると思うんですけど、最後にこの曲が皆さんを包み込んでくれると信じています。観た後には、家族、お子さん、きょうだい、彼氏、彼女、自分にとって大切で愛おしい人を抱きしめてみてください。この世の中には抱きしめてあげなきゃいけない人がたくさんいるということをこの映画で伝えられたらと思っています」と締めくくった。

 兵庫では、OSシネマズミント神戸、OSシネマズ神戸ハーバーランド、109シネマズHAT神戸、TOHOシネマズ 西宮OSなど9館で上映される。

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Kiss PRESS編集部:松田

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