映画にライブに食べ歩き！ 「映画のまち・新開地」の新プロジェクト

『シネマストリートフェス 2014』

　映画評論家（故）淀川長治氏の出身地としても知られている新開地。1950年代には20館以上の映画館や劇場が建ち並ぶ「映画のまち」として栄えていた。現在は２館の名画座と１館のミニシアターの３カ所になってしまったが、3館が近隣で営業していることは珍しく、全国でも貴重な存在となっている。そんな３館が映画好きに向けて、新たな試みを始める。

　7月19日～21日の3日間にわたって開催されるイベント『CINEMA STREET FES 2014』は映画のジャンルを飛び越え、近隣のイベントスペースなどで様々な催しが開催される。会場のひとつ「CinemaKOBE」の木谷明博支配人は「３館共同の上映スケジュールのチラシを作り始めたのがきかっけで交流が深まり、この企画が持ち上がりました。映画好きな方をもっと外から呼び寄せたい思いです」と意気込む。
　通常映画祭と言えば映画館のみの展開だが、近隣のライブハウスや飲食店も巻き込み町全体を盛り上げる。来場者は６枚綴りの共通チケットを購入、「飲食店では１枚でランチ、映画館では２枚で映画鑑賞、３枚でライブイベント」という様に必要な枚数を切り離して使うようになっている。詳しくは公式HPを参照。

「近くに共存している３館は、刺激しあう存在ですが、共存する仲間。このイベントを名刺代わりに、３館のことを知っていただいて、今後、３つ合わせて“シネコン”と見立ててもらえれば嬉しいですね。我々は“新開地シネマズ”と呼んだりしているんですよ（笑）」。神戸・新開地の新たな展開に期待がふくらむ。

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