きらめく輝きを放つ輸入ガラス　“ギヤマン”の世界を堪能

「ギヤマン展―あこがれの輸入ガラスと日本―」

　桃山から江戸時代、そして明治時代前期に日本に到来したヨーロッパ製ガラスを展示する特別展「ギヤマン展―あこがれの輸入ガラスと日本―」が7月5日から、神戸市立博物館にて開催される。
　ヨーロッパから輸入された上質のガラス器は、日本製の一般的なガラスをさす“びいどろ”と区別して“ギヤマン”と呼ばれていた。これは、ポルトガル語のダイヤモンドを意味するディアマンティ（Diamante）に由来する。同展では、江戸期に輸入されたギヤマンで、当時長崎で盛行した日本ギヤマン掘りのルーツと言われている「ダイヤモンドポイント彫りライオン紋章ビーカー」や上級の輸入品と想定されている「グラヴュール紋章文蓋付きガラス大杯（ポカール）」、日本に医学知識を広めたドイツの医師・博物学者のシーボルトが長崎の諫早（いさはや）藩主に献呈したと伝えられる「金彩花卉（かき）文栓付きガラス瓶、脚付きガラス杯セット」など、約180点を紹介。
　17世紀のヴェネツィア系ガラスから18・19世紀のオランダ・イギリスの金彩・カットガラス、そしてその影響を受けた和ガラスまで、ダイヤモンドのように華やかなきらめきを放つギヤマンの世界を楽しむことができる。

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