「どいやしょー」とはやしたて新年の幸せ願う鬼追い

鶴林寺『修正会（鬼追い）』　加古川市

　鶴林寺（加古川市加古川町）で1月8日、新年の幸せを祈念する伝統行事『修正会（鬼追い）』が開催される。当日は拝観無料。

　平安時代から続くとされ、市の無形文化財に指定されている同寺の「鬼追い」。例年約300～500人の参拝者が詰めかけ、暴れ回るぎょろ目の赤鬼とたれ目の青鬼を「どいやしょー」とはやしたてて追い払い、新年の開運や無病息災を願う。

　本堂で鬼追いの由来を伝える謡曲「安田吉道」が奉納され、昨年の過ちを反省する「悔過（けか）法要」が営まれた後、つえで床を打ち鳴らす子鬼と共に赤鬼と青鬼が登場。四股を踏みながら本堂の内陣を7周半回り、「どいやしょー」の掛け声を浴び続けた鬼たちは徐々に改心する。最後に餅まきと参拝者の額に「牛王授け印」を押す儀式が執り行われる。

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