「阪神間モダニズム」を象徴する貴重な大邸宅

神戸市指定有形文化財・指定名勝「旧乾邸」特別観覧 申し込み受付中

　神戸市指定有形文化財・指定名勝「旧乾邸（きゅういぬいてい）」（神戸市東灘区）が11月1日から7日までの7日間、特別観覧を実施。事前の申し込みを9月1日から21日まで募集している。

　旧乾邸は、1936（昭和11）年頃に乾汽船株式会社を設立した乾新治氏の自宅として、旧住吉村の山麓部に建築された。関西を代表する建築家・渡邊節（わたなべ せつ）氏の代表作とも言われ、洋風を基調としつつも和洋を折衷し、重厚さの中に繊細なデザインを取り込んでいる。「阪神間モダニズム」を象徴する大邸宅の風格がよく伝わる主屋や土蔵、さらに当時の姿を残す庭園などは非常に貴重で、門や塀も含め建物全体が神戸市指定有形文化財、庭園も一部を除いて神戸市指定名勝とされており、近年ではドラマや映画のロケ地としても使用されている。

　各日ともに10時からと13時からの2回制で、申し込みは往復はがきで受け付ける（抽選結果は10月上旬に送付予定）。

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