愛憎が、溢れ出す。

映画『犬猿』

　『ヒメアノ～ル』の吉田恵輔監督がオリジナル脚本で撮り上げた『犬猿』が2月10日より公開される。兄弟姉妹ならではの複雑な関係、渦巻く感情を笑いとシリアスな視点を交錯させながら描いたヒューマンドラマ。

＜ストーリー＞イケメンだが“クソ真面目”な金山和成（窪田正孝）のアパートに、強盗の罪で服役していた兄の卓司（新井浩文）が刑期を終えて転がり込んでくる。和成とは対照的に、金遣いが荒く、凶暴な性格でトラブルメーカーの卓司は、出所して早々、キャバクラで暴れたり、弟の留守中に部屋にデリヘルを呼んだりとやりたい放題。和成は気性の激しい兄には文句も言えず、頭を抱えていた。一方、そんな和成が頻繁に仕事を依頼する小さな印刷所を営む幾野由利亜（江上敬子）は和成に仄かに想いを寄せていた。そしてその彼女にも妹という天敵がいる。頭の回転も速く、寝たきりの父親の介護もしながら仕事をテキパキとこなす姉と違い、妹の真子（筧美和子）は仕事の要領が悪く、頭もよくない。しかし、顔やスタイルの良さから時々芸能活動もこなし、取引先の男性にも人気があった。姉は、仕事もできないくせにチヤホヤされている妹にいらつき、妹もまた節制できずにぶくぶくと太っていく姉を小バカにしていたのだ。そんなある日、金山兄弟、幾野姉妹に変化が訪れる—。

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