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約60年に渡る四代永澤永信の作陶活動を辿る
兵庫陶芸美術館 テーマ展『四代永澤永信展-自然を映す白磁の世界-』篠山市
兵庫陶芸美術館(篠山市)にて6月10日より、テーマ展『四代永澤永信展-自然を映す白磁の世界-』が開催される。期間は8月27日まで。
1938(昭和13)年、兵庫県出石郡出石町で代々受け継がれてきた出石焼の窯元の家に生まれた四代永澤永信(ながさわえいしん)。高等学校の在学中に美術館で鑑賞した富本憲吉の陶芸作品に感動し、京都市立美術大学(現 京都市立芸術大学)に進学、陶磁器を専攻し、富本に陶芸を基礎から学んだ。大学を卒業後は郷里の出石に戻り、オブジェを中心に作陶活動を行い、1965(昭和40)年には日展に初入選、以降、日展、日本現代工芸美術展、兵庫県工芸美術作家協会などを中心に活躍している。1979(昭和54)年には四代目永信を襲名し、1995年と2000年には、日展で特選を受賞。永澤の作り出す白磁は現在、首相官邸にて展示されるなど、県内外で高い評価を受けている。
地元で採れる石から純白の素地を作り、ろくろで丸みのあるかたちに仕上げられ、やわらかな雰囲気を醸し出白磁のうつわが現在のスタイル。器面には軽やかなタッチで直線や曲線の模様が施され、その上から掛けられた、かすかに青みを帯びた透明な釉薬が模様を引き立てる。雨や空、湖など、自然から着想を得た作品は、出石焼の伝統的な白磁を意識しながらも、作り手の心象風景が色濃く投影されているという。
本展では、2014年に同氏から当館に寄贈いただいた作品を中心に、初期のオブジェから2015年に日本現代工芸美術展の文部科学大臣賞を受賞した「霖雨(りんう)」までの約60年に渡る作陶活動を辿り、それぞれの作品に込められた、詩情あふれる作り手の想いにも迫る。また、8月5日には四代永澤永信さんが講師となるアーティスト・トークも実施され、作品への想いが語られる。
詳細情報
- 期間
- 2017年6月10日(土)~2017年8月27日(日)
- 時間
- 10:00〜19:00
※7月~8月の特別展開催中の金・土曜日は21:00まで
※入館は閉館の30分前まで - 場所
- 兵庫陶芸美術館 展示棟2階 展示室5
(篠山市今田町上立杭4)
GoogleMapで探す - 休館日
- 月曜日
※7月17日(月・祝)は開館、7月18日(火)が休館 - 料金
- 同時開催の特別展の観覧料に含まれる
<特別展観覧料>
特別展『マイセンの美-いとしのフィギュリン 華麗なるセルヴィス-』料金
一般600(500)円、大学生500(400)円、高校生以下無料
※( )内は特別割引および20人以上の団体料金
※70歳以上の方は半額
※障害のある方は半額、その介助者1名は無料
※17:00以降に観覧される場合は夜間割引料(半額) - 関連イベント
- 【四代永澤永信氏によるアーティスト・トーク】
日時 2017年8月5日(土)13:30~14:00
場所 兵庫陶芸美術館 展示棟2階 展示室5
講師 四代永澤永信さん
料金 参加無料(別途要観覧券)
問い合わせ TEL 079-597-3965(学芸課)
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