この衝撃と混乱を、我々に笑いと幸せを届けたある男の物語。

映画『フィッシュマンの涙』

　韓国映画界が世界に放つ、笑って泣ける“青春モンスタームービー”『フィッシュマンの涙』が元町映画館（神戸市中央区）にて2017年1月1日から13日まで上映される。“魚人間”に変身してしまうというコミカルな展開の中にも辛辣なテーマを織り込み、現代社会の問題点が浮き彫りにされる過程を巧みに活写している。

＜ストーリー＞テレビ局の記者を目指しているサンウォン（イ・チョニ）は、「恋人が魚の姿になってしまった」とネットに投稿していた女性ジン（パク・ボヨン）の極秘取材することになった。 極平凡なフリーターの青年パク・グ（イ・グァンス）は、新薬を飲んで寝ているだけで30万ウォンの謝礼が出るというカンミ製薬会社の臨床実験に参加し、その翌朝、謎の副作用で「魚人間」に突然変異してしまったというのだ。製薬会社の非道な実態を知った国民の怒りは爆発するが、その一方で“魚人間”パクを通して明らかになる若年層の過酷な現実にも注目が集まり、就職難で困窮する若者たちのヒーローとなっていく—。

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