勇気の先に未来がある

映画『こころに剣士を』

　ナチスとスターリンに引き裂かれたエストニアを舞台に、元フェンシング選手と子供たちが希望を取り戻すまでを描く、実話から生まれた感動物語『こころに剣士を』が12月24日より公開される。

＜ストーリー＞1950年代初頭、ドイツ領であったエストニアはスターリン政権下のソ連に併合されていた。ソ連の秘密警察に追われる元フェンシング選手のエンデル・ネリス（マルト・アヴァンディ）は、小学校の体育教師として田舎の小さな町ハープサルに身を隠す。学校に通う生徒は、ソ連の圧政によって親を奪われた子供ばかり。やがてエンデルは課外授業でフェンシングを教えることになるが、実は子供が苦手だった。そんなエンデルを変えたのは、学ぶことを喜びに喜びを感じ目をキラキラ輝かせる子供たち。なかでも幼い妹達の面倒を見るマルタ（リーサ・コッペル）と、祖父と2人きりで暮らすヤーン（ヨーナス・コッフ）はエンデルを父のように慕うようになる。一方、エンデルに不信感を抱く校長は、密かに彼の身辺調査を依頼していた。レニングラードで行われるフェンシングの全国大会に出たいと子供たちにせがまれたエンデルは、捕まることを恐れて躊躇うが、子どもたちの夢を叶えようと決意する。遂に、子供たちとエンデルそれぞれの戦いが始まる—。

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