人間と戦争の真実を描いた感動の2作品を一挙公開

映画『みかんの丘』『とうもろこしの島』

　コーカサスの国グルジア（ジョージア）で起きた紛争を背景に人間として在るべき姿を示した2作品『みかんの丘』『とうもろこしの島』が元町映画館（神戸市中央区）にて12月3日から16日まで上映される。

＜ストーリー＞
『みかんの丘』ジョージアのアブハジア自治共和国でみかん栽培をするエストニア人の集落。ジョージアとアブハジア間に紛争が勃発し、多くの人は帰国したが、みかんの収穫が気になるマルガス（エルモ・ニュガネン）とみかんの木箱作りのイヴォ（レムビット・ウルフサク）とは残っていた。ある日、彼らは戦闘で傷ついたの2人の兵士を自宅で介抱することになる。彼らは互いに敵同士だということを知り殺意に燃えるが、イヴォが家の中では戦わせないというと、家主が力を持つコーカサス人のしきたりに則り、兵士たちは約束する。数日後、アブハジアを事実上支援するロシアの小隊がやってくるが…。

『とうもろこしの島』ジョージアとジョージアからの独立を主張するアブハジアは、1992年以降激しい戦争状態にあった。両者の間にはエングリ川が悠々と流れており、この川は春の雪解けとともにコーカサス山脈から肥沃な土を運び、中州をつくる。両岸で銃弾が飛び交う中、今年もアブハズ人の老人は孫娘をともなって昔からの風習のとおり、中州に小舟で渡り、小屋を建てて、土を耕し、とうもろこしの種を蒔いて、苗を育てる。しかし、戦闘が激しくなったある日、彼らはとうもろこし畑で傷を負った若いジョージア兵を発見する…。

詳細情報