愛が幻影を見せ、愛が悲劇を呼ぶ。

映画『ダゲレオタイプの女』

　『岸辺の旅』や『クリーピー 偽りの隣人』で知られる黒沢清監督がオールフランスロケ、外国人キャスト、全編フランス語のオリジナルストーリーで海外初進出を果たした映画『ダゲレオタイプの女』が10月22日（土）より公開される。世界最古の写真撮影方法“ダゲレオタイプ”を通して、交わされる愛の物語、愛から始まる取り返しのつかない悲劇を描く“ホラー・ラブロマンス”。

＜ストーリー＞パリ郊外、再開発中の街の一角、古い路地に佇む屋敷。ジャン（タハール・ラヒム）は、写真家・ステファンの助手として働きはじめる。ステファンは、娘・マリー（コンスタンス・ルソー）をモデルに、ダゲレオタイプという170年前の撮影方法を再現していた。ダゲレオタイプは露光時間の長い撮影のため、動かぬようにと頭から足まで拘束器具で固定されていく。彼女はそんな写真家の狂気にも似た愛を受け止めながらも、父から離れて自分自身の人生を手に入れたいと密かに願っていた。次第にマリーに惹かれていくジャンは、その囚われの世界から救い出そうとする—。

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