妻が死んだ。これっぽっちも泣けなかった。そこから愛しはじめた。

映画『永い言い訳』

　西川美和監督が自身の長編小説を原作に映画化した『永い言い訳』が10月14日（金）より公開される。本作は妻が死んで涙を流せない男を主人公に、人を愛することの「素晴らしさと歯がゆさ」を描いたラブストーリー。

＜ストーリー＞人気作家・津村啓こと衣笠幸夫（本木雅弘）は、妻が旅先で不慮の事故に遭い、親友とともに亡くなったと知らされる。その時不倫相手と密会していた幸夫は、世間に対して悲劇の主人公を装うことしかできなかった。そんなある日、妻の親友の遺族に出会った幸夫は、ふとした思いつきから保育園に通う灯（白鳥玉季）と妹の世話のために中学受験を諦めようとしていた兄・真平（藤田健心）の世話を買って出る。2人と過ごしていくうち、子どもを持たない幸夫は誰かのために生きる幸せを初めて知っていく—。

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