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1人の実業家が築いた世界最大級のコレクションが再び神戸に
『松方コレクション展 ―松方幸次郎 夢の軌跡―』神戸市立博物館 神戸市中央区
神戸市立博物館(神戸市中央区京町)で現在、『松方コレクション展 ―松方幸次郎 夢の軌跡―』が開催されている。11月27日まで。神戸での本格的な松方コレクションの開催は、1989年に神戸市制100周年記念展として同館で開催以来27年ぶり。
松方幸次郎(1866~1950年)は、現在の川崎重工業株式会社、神戸新聞社の初代社長で、神戸にとどまらず、日本の近代産業の発展に尽力した実業家。当時、本格的な西洋美術に触れることができなかった日本人のために上質の作品を紹介したいと考え、1916年から20年代にかけてヨーロッパで多くの美術品を私財を投じて収集した。
同展は神戸開港150年プレイベントとして、また特別協賛の川崎重工業株式会社創立120周年を記念に企画。約95点の西洋絵画、彫刻、家具など松方コレクションの作品を通して、松方の意志と偉業を顕彰し、コレクションの意義を再検討する。国立西洋美術館をはじめ国内に散在している作品に加え、戦後フランスに留め置かれた19点の作品のうち、ロートレック、ピカソなどの5点が、松方ゆかりの地・神戸に集まる。あわせて、東京国立博物館所蔵の松方コレクションの浮世絵も出品され、彼が追い求めた夢の軌跡をあとづける展覧会となる。
また、オルセー美術館名誉学芸員カロリーヌ・マチュー氏をフランス側監修者に迎え、松方に助言を与えたリュクサンブール美術館館長レオンス・ベネディットの存在など、新たな視点で松方コレクションの特質を考察し、コロー、エンネル、カロリュス=デュランほかの絵画18点をフランス各地の美術館から集め、松方がコレクターとして活躍した時代の美術思潮を明らかにする。
詳細情報
- タイトル
- 『松方コレクション展 ―松方幸次郎 夢の軌跡―』
- 開催期間
- 2016年9月17日(土)~11月27日(日)
※月曜休館(ただし9月19日、10月10日は開館)、9月20日(火)、10月11日(日) - 時間
- 10:00~17:00(土曜は19:00まで)
※入館は閉館の30分前まで - 場所
- 神戸市立博物館
(神戸市中央区京町24)
GoogleMapで探す - アクセス
- JR、阪神「元町」から南東へ徒歩約10分
- 料金
- 一般 1,500(1,300)円、大学・高校生 1,100(900)円、中学・小学生 600(450)円
※( )内は団体料金 - 問い合わせ
- 神戸市立博物館
TEL 078-391-0035