『国史跡多田銀銅山～銀山攻略第2巻 役所関連遺跡の調査～』　猪名川町

　猪名川町を中心に兵庫県・大阪府の7市町に広がる多田銀銅山（ただぎんどうざん）遺跡のガイダンス施設「多田銀銅山 悠久の館」（川辺郡猪名川町）で現在、兵庫県立考古博物館ふるさと発掘展・猪名川町制施行60周年記念展『国史跡多田銀銅山～銀山攻略第2巻 役所関連遺跡の調査～』が行われている。開催期間は、3月27日まで。

　多田銀銅山遺跡は、これまでの調査の成果や地元の取り組みが認められ、今年10月に鉱山遺跡では県内初の国史跡に指定された。これを記念した同展では、多田銀鉱山を管理した役所や実際の製錬施設の様子、そこで使われた工具などを紹介。寛文元（1661）年には幕府の直山となり、その3年後には銀3600貫目（約13.5トン）、銅75万斤（約450トン）を産出し、「銀山三千軒」といわれるほどの賑わいを見せたという鉱山で行われた作業がどのようなものであったかを知ることができる。

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