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鉱山遺跡では県内初 多田銀銅山遺跡の国史跡指定記念シンポジウム
『多田銀銅山―遺跡の価値を活かしたまちづくり・ひとづくり』 猪名川町
猪名川町を中心に兵庫県・大阪府の7市町に広がる多田銀銅山(ただぎんどうざん)遺跡の国史跡指定を記念し、猪名川町立文化体育館(同町白金)で11月15日、シンポジウム『多田銀銅山―遺跡の価値を活かしたまちづくり・ひとづくり』が行われる。入場無料。
平安時代末期に採掘が開始された多田銀銅山は、寛文元(1661)年には幕府の直山となり、その3年後には銀3600貫目(約13.5トン)、銅75万斤(約450トン)を産出。「銀山三千軒」といわれるほどの賑わいを見せたという。昭和48(1973)年の閉山までの間、ほぼ継続的に銀・銅の採掘が行われ、大坂などの都市に近接する鉱山として最先端の製錬技術が採用され、その技術は生野銀山(現・朝来市)にも伝えられた。
同遺跡には現在でも、当時設けられた代官所などの施設、間歩(まぶ/坑道)、焼窯といった遺構が良好な状態で残っている。江戸から明治時代に至るまでの鉱山のあり方や産業技術史を考える上で、これらの重要性が認められ、今月7日、鉱山遺跡では県内初の国史跡に指定された。
シンポジウムでは、これまでの調査の経緯や今後の保存・活用をテーマとした基調講演や、江戸時代の多田銀銅山の様子の紹介、島根県大田市の石見銀山遺跡の事例報告など、様々な講演を聴講することができる。
詳細情報
- 開催日時
- 11月15日(日)10:00~
- 場所
- 猪名川町立文化体育館
(川辺郡猪名川町白金1-74−24) - 入場料
- 無料
- 定員
- 200人