『松岡鼎展～柳田國男を導いた兄～』　福崎町

　「日本民俗学の父」と呼ばれる柳田國男の兄で、昭和9年に75歳で没するまで長く地方行政に貢献したことなどで知られる松岡鼎（かなえ）さんを紹介する展示『松岡鼎展～柳田國男を導いた兄～』が現在、福崎町立柳田國男・松岡家記念館（同町西田原）で行われている。

　同館開館40年・松岡鼎生誕155年・柳田國男生誕140年を記念して企画された。松岡鼎は、20歳で故郷の昌文小学校（現田原小学校）の校長になり、後に志を転じて帝国大学医科大学に進み医師となって千葉県布佐町に居をかまえた。その後、東葛飾郡会議員・布佐町長などになり長く地方行政に貢献するとともに、幼い弟たちを支え続けたという。同展では、幕末から昭和に至る激動の時代を生き、家族を守り抜いたその生涯を紹介する。

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