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仏像写真を芸術の域に高めた写真家の活動と人物に迫る
姫路市立美術館で「小川晴暘と飛鳥園 100年の旅」開催 姫路市
姫路市立美術館(姫路市)で、7月6日から9月1日まで企画展「小川晴暘と飛鳥園 100年の旅」が開催されます。
姫路市出身の小川晴暘(せいよう)は、仏像写真を芸術の域にまで高めた写真家として知られており、彼が創立した仏像撮影専門の写真館・奈良「飛鳥園」は2022年に創立100年を迎えました。同展では小川晴暘と飛鳥園の100年にわたる歩みが紹介されます。
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画家志望であった小川晴暘は写真館の助手を務めながら絵を学んでいましたが、奈良で仏像などの文化遺産に感銘を受けたのを機に写真に傾注するようになり、會津八一(あいづ・やいち)の勧めで「飛鳥園」を創業。
東洋美術の研究にも熱中し、中国や、韓国、東南アジアなどの文化遺産の調査・撮影も積極的に行いました。
同展は、小川晴暘・光三(こうぞう)親子の写真作品を中心に、文化財保護活動を支えると同時に仏像写真を芸術の域に高めた飛鳥園の活動を振り返ります。
飛鳥園に保存されている写真およびその原板や機材にくわえ、小川晴暘が調査の際に遺したスケッチや拓本、晴暘が発刊した『仏教美術』などの古美術研究専門誌や文献資料も展示。あわせて、古美術・文化遺産を愛した小川晴暘という人物そのものにも迫ります。
また、現在も活動を続ける飛鳥園が近年撮った写真もまじえることで、飛鳥園という「眼」が切り取った100年のまなざしを感じることがきます。
会期中には飛鳥園社長の小川光太郎氏による講演会(7月13日)やギャラリートーク(7月27日)、学芸員の解説会(8月11日)など関連イベントも開催。参加は自由で事前予約も不要です(先着順)。詳しくは公式サイトにてご確認ください。
<記者のひとこと>
世界3大微笑像と称される、中宮寺の菩薩半跏像のアルカイックスマイルに魅せられた人は多いのでは。筆者も何年も前に訪れたことがありますが、自身の記憶以上に小川氏の写真のままの優美な印象が脳裏に映し出されます。
詳細情報
- 開催期間
- 2024年7月6日(土)~9月1日(日)
- 場所
- 姫路市立美術館 企画展示室
(姫路市本町68-25)
GoogleMapsで探す - 時間
- 10:00〜17:00(入館は16:30まで)
- 料金
- 一般 1,000円、大学・高校生 600円、中学・小学生 200円
- 休館日
- 月曜日(7月15日、8月12日は開館)、7月16日(火)、8月13日(火)
- TEL
- 079-222-2288
- イベント詳細
- 日程や時間はこちらから
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