神戸に本拠地を置くプロバスケットボールチーム『神戸ストークス』が3月28日、神戸市中央区のラ・スイート神戸オーシャンズガーデンで「Bリーグの未来と神戸ストークスの将来構想 発表会」を開催。

（左から）カロンジ・磯山パトリック選手、渋谷 順社長、島田慎二 チェアマン、道原紀晃選手

2026年から始まるトップリーグ「B.LEAGUE PREMIER」への参入を目指す同クラブが、Bリーグの改革を推進する島田慎二 チェアマンを初めて神戸に招き、Bリーグが掲げる「B.革新」の理念や方針を紹介するとともに、クラブ代表の渋谷 順社長が神戸ストークスの目指す将来構想について語りました。

発表会の冒頭で渋谷社長は、「ストークスが神戸に移転して1年目のシーズン、私たちがこれからどのような世界観を目指していくかをお話したいと思います」と挨拶。

「B.革新」とは、Bリーグ発足から10年の節目となる2026年に向けて進められているリーグの大改革構想で、クラブと地域の絆を強化しバスケによる地方創生を目指す『DiverCivic（ダイバーシビック）』と、戦力均衡策の推進によってすべてのクラブ・選手にチャンスを与える『無限の可能性』をキーワードに、“リーグカテゴリの刷新（新リーグ体制の発足）” や、競技成績による昇降格の廃止、ドラフト制度の導入など、様々な改革が行われるそうです。

改革の目玉ともいえる新リーグは「B.LEAGUE PREMIER」「B.LEAGUE ONE」「B.LEAGUE NEXT」の3カテゴリーで構成され、中でも現在のB1リーグに替わるトップカテゴリー「B.LEAGUE PREMIER」は、参入のために『売上高12億・アリーナの確保・来場者数平均3,000人』という条件をクリアする必要があります。

（左から）カロンジ・磯山パトリック選手、神戸観光局会長・神戸商工会議所 副会頭 尾山 基氏、久元喜造市長、島田慎二チェアマン、渋谷順社長、齋藤元彦知事、道原紀晃選手

島田チェアマンは中でも、“アリーナ” がクラブ・地域にもたらす影響力の大きさについて言及。「先行してアリーナを建設した沖縄のクラブは観戦チケットの売り上げが4倍になり、佐賀のクラブは1試合の平均来場者数が1,000人から5,000人に増加しました。アリーナ誕生の前後で、クラブ運営は大きく変わります。そして、B2リーグ所属のチームの中でいち早くアリーナ建設を進めているのは神戸だけ。『ジーライオンアリーナ神戸』はライブ・エンタメにも特化しているので、観光産業の観点から見ても、ほかの地域より伸びしろが大きいのではないかと感じています。アリーナという武器を携えて、一緒にトップリーグを盛り上げてほしい」とエールを送りました。

渋谷社長は「神戸という都市の魅力、アリーナの存在をもって、26-27シーズンのB.プレミア参入を目指します。クラブの経済的自立とバスケットボール（スポーツ）の成長産業化を果たし、地域を活性化させる “次の50年の神戸のまちづくりに関われる事業体” になることが私たちの使命です。今シーズン中の参入条件クリアは簡単ではありませんが、まだまだ諦めていません。応援宜しくお願いします」と、クラブが目指す未来への決意を表明しました。