”シャリが命”の寿司が堪能できる贅沢御膳
阪急塚口駅近くの老舗寿司『松葉寿司』で「花かご御膳」で心もお腹も満腹になりました 尼崎市
創業80年以上の老舗寿司『松葉寿司』(尼崎市)の歴史やこだわりをたっぷりお話していただき、料理の美味しさの秘密にも迫ってきたので、今回その内容をお伝えします。
阪急塚口駅から徒歩約3分の所にあり、立派な木材を使用した看板が老舗の雰囲気を感じさせます。
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中に入ってみると、黒を基調とした落ち着いた内装で、左には職人の仕事ぶりを目の前で楽しめるカウンター席と右には寿司屋では珍しいソファー席のテーブル席があります。開店当初は、木を中心とした内装だったのですが、昭和59年頃に当時では珍しいモダンなものに改装し、今も当時の内装のまま営業されています。
同店は、現社長の祖父母が始められたお店で、魚の販売から始まりそこから出前などが中心の小さな寿司屋を開業されました。その後代々受け継がれ当時の味を守りながらも、最新技術の急速冷凍機を導入し、”冷凍寿司”なるものを開発するなど成長を続けられています。
今回筆者は、ランチでもディナーでも楽しめるおすすめの「花かご御膳」を試食させていただきました。
元々こちらの御膳には白ご飯がついてくるのですが、お客さんの「せっかく寿司屋にきたのだから寿司も食べたい」という声を聞き、昨年末から+1100円で5貫の寿司に変更できるようにされました。どれも絶品で美味しかったのですが、筆者が記憶に残った料理を抜粋して紹介いたします。
まず目を引くのが、花籠に豪華に盛り付けられた小鉢の数々。内容は、お造り、焼き物、煮炊き物など旬の食材を使った目にも嬉しいものばかりです。
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マグロとイカ、鯛のお造りはどれも新鮮そのもの。お造り用の醤油は、通常の倍の大豆と小麦を使い、じっくり歳月をかけて仕上げた甘露醤油に、麹を加えて発酵させた濃口醤油をブレンドしています。
早速、鯛をいただいたのですが、ブレンド醤油との相性は抜群で、鯛の美味さが引き立てられていました。
こちらの炊合せは、全て同じお鍋で炊くのではなく、素材ごとに分け最高の味付けになるよう考えられて調理されています。
筆者が大好きなたけのこは、やわらかく味が細部にまで染みわたり絶品でした。
こちらの天ぷらは、天ぷら粉自体に味がつけられておりそのまま食べても美味しいですし、時間がたってもサクサクの食感をキープされているのが印象的でした。
お待ちかねのお寿司ですが、こちらの”シャリ”は福井産上質ブレンド米と先代から伝わるオリジナルブレンド酢を使って作られており、これを求めて通われる常連のお客さんも多いそうです。
「マグロ」は、豊洲から仕入れた最高級品のものを使用しており、ねっとりとした食感に驚くほど赤みの旨味を感じられ、筆者にとって忘れられない寿司の一つになりました。
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こちらの「サーモン」は脂がしっかりのっており、醤油は愛媛にある『村要本店』の甘口・濃口醤油を独自にブレンドしたもので、甘めのシャリやネタの旨味をしっかり引き出してくれていました。