食べ終えた後の余韻にまでこだわる“丁寧な”ケーキ
舞子にある『patisserie Curun(パティスリー クルン)』で噂のロールケーキをいただきました 神戸市
舞子駅近くの大通り沿いに、オレンジ色のシェードが目を惹くお店があります。『patisserie Curun(パティスリー クルン)』、昨年オープンしたケーキ店です。
明るくて温かな雰囲気の店内には、美しいケーキや焼き菓子がたくさん並んでいます。
オーナーシェフの竹﨑さんは、専門学校卒業後各地で修行を重ね、新規店舗の立ち上げやチーフパティシエとしての経験を積んだ後に同店をオープンしました。オープンしてちょうど1年、地域にも馴染み「『クルン』のケーキが食べたい」と訪れる人も増えています。
大きなショーケースには毎日14〜15種類のケーキが並びますが、中でもよく話題に上がるのが「ロールケーキ」です。
「和三盆ロール」や「キャラメルナッツロール」など、ロールケーキだけでも毎日3、4種類作られるそう。
今回は「いちごロール」をいただくことにしました。 1本持つとずっしり重たい!
ふわふわの生地はカステラのよう。ふんわり軽いのですが口に含むとしっとりともしています。黄色がかった生地には、他のケーキとは異なる特別な卵が使われているそうです。コクのある生クリーム&カスタードクリームとジューシーなイチゴとの組み合わせがたまりません!
ここでしか味わえない“生地が主役”のロールケーキ。「いちごロール」は国産いちごのある5月末頃までだそうです。他の時期には、季節のフルーツを使ったものに変わります。
ショーケースを見て思わず惹きつけられたのが「ゆずチョコ」です。 なんと美しいフォルムなんでしょう!カットするのももったいなく感じるまん丸ケーキは、一口食べると柚子の爽やかな酸味が口いっぱいに広がります。
真ん中にはまろやかなチョコレートムース、底にはザクザクのチョコートクッキー、周りはほろほろとほどけてゆきます。酸味と甘味のバランスが見事で、食べ終えた後もすっきり軽い。
同店のケーキは“軽く”仕上げることを重視しているのだそう。余計なものは加えず「シンプルだけれど美味しい」を目指して、組み合わせやバランスに工夫が凝らされています。
こちらは去年のバレンタインに人気だったという「ノワゼットショコラ」。幾重にも重なる層が芸術的なチョコレートケーキです。薄く重ねられたチョコレート、上はパリッ、下はザクッ、チョコレートクリームの豊かな風味に大きく砕かれたナッツの香ばしさが加わって、繊細で優雅な味わいです。
「一口目だけでなく、二口目にも美味しいと感じられるように、さらに食べ終えた後にも余韻を感じるようなケーキ作りを心がけています」と竹﨑さん。ついもうひとつ食べたくなる『クルン』のケーキは、子どもから年配者まで幅広い世代に人気です。
ひとつひとつの素材を大事にしながらその配合や組み合わせで“美味しい”を作り上げてゆく。持てる技術を最大限に活かした丁寧な仕事ぶりは、これぞプロと思わされるものでした。
詳細情報
- 場所
- patisserie Curun
(神戸市垂水区西舞子2-1-50 掬泉ビル1F)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- 10:00~19:00
- 定休日
- 火曜日・水曜日 ※変更の場合は公式Instagramでお知らせあり
- TEL
- 078-786-3802
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