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紙資源や間伐材から生まれた未来への温かなひかり
神戸メリケンパークオリエンタルホテルに「サステナブルなクリスマスツリー」が誕生
神戸メリケンパークオリエンタルホテル(神戸市中央区)で、11月20日よりクリスマスディスプレイの展示が始まりました。
展示が行われている3階ロビーに足を踏み入れると、柔らかな光のクリスマスツリーがお出迎え。ホテルのクラシカルな雰囲気と調和のとれた、温かな風合いとイノセントな出で立ちはなんとも幻想的です。
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実はこのツリー、廃棄される資源をアップサイクルした紙糸「TSUMUGI」で織られた布でできているんです。
六甲山の間伐材や、ネスレ日本の商品「ネスカフェ」「キットカット」の紙パッケージといった素材を作って一本の糸に撚り上げた「紙糸」を織りあげたもの。すべて天然素材で作られているため、このように温かみのある風合いになっているんですね。
デザインを行ったのは『TSUMUGIプロジェクト』のロゴデザインも行うデザイナーの河崎 圭さん。神戸メリケンパークオリエンタルから「神戸の素材を使用した今までにないツリーを」という依頼を受け、『TSUMUGIプロジェクト』の取り組みを紹介したことから今回の企画へと繋がったのだとか。
木材の三角柱を土台に「TSUMUGI」1反(幅110cm×長さ20m)を裁断などを行わず、そのまま纏わせることをコンセプトに生まれ、装飾は至ってシンプル。「TSUMUGI」の持つ生成りの質感や風合いを存分に感じられるデザインになっています。
「TSUMUGI」はネスレ日本や神戸市などが立ち上げた一般社団法人アップサイクルが開発。廃棄される紙資源や間伐材をアップサイクルするプロジェクトで、リサイクル率向上を目指す企業連携プラットフォームとして今年2月に設立。今までにTシャツやトートバッグなどの販売を行っていましたが、このよう大きな作品になるのは初めてなのだとか。
ネスレ日本は2019年9月より海洋プラスチックごみの課題に向け、主力製品である「キットカット」大袋タイプの外袋を順次紙パッケージへ変更。他にも「ネスカフェ」瓶製品の詰め替え用として、環境に配慮した紙製の「ネスカフェ エコ&システムパック」を販売。それらの紙パッケージが「TSUMUGI」へと姿を変えました。
プロジェクト担当者は「紙パッケージや間伐材の不純物を取り除き、均一な布地を作る工程が非常に難しかった。約2年前から着手したプロジェクトがこのような形で見ていただけるのは感慨深い。コラボレーションを通じて全国に取り組みが広がっていけば」とコメント。
展示が行われるロビーは利用者はもちろん、そうでない人も訪れることができるそうで、ホテルの担当者は「ぜひ気軽に足を運んでください」と呼びかけています。
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環境問題に取り組む多くの人の思いや熱意が詰まった美しいクリスマスツリー見て、自分にできることを想像した筆者。未来への優しいともしびを見に、足を運んでみてはいかがですか?
詳細情報
- 展示期間
- 2023年11月20日(月)~12月26日(火)9:00まで
- 場所
- 神戸メリケンパークオリエンタルホテル 3階 メインロビー
(神戸市中央区波止場町5‐6)
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