昔ながらの伝統製法で作られる、伊勢神宮への奉納餅
餅の老舗『小南商店』で無添加つきたてお餅をいただいてきました 三田市
買い物ついでにお餅やお団子をカゴに入れる、和菓子好きの筆者。三田市大原に手作り一筋の素敵なお餅屋さんがあると聞いて、さっそく取材に行ってきました。
白い蔵が目を惹くこちらが餅の老舗『小南商店』本社。ここは製造のみで販売は川除にある『パスカルさんだ』などで行われているのでご注意ください。
餅屋の朝は早く、早朝5時から仕込みが始まるそう。取材当日は朝の配送を終えて戻ってきたばかりの社長・小南さんが製造工程を案内してくれました。
使われるのは地元三田産ヤマフク米。お米の規格は等級で4分類され最も粒の色や大きさが均一で異物混入が少ない、1等級の色選米(更に振るいにかけたもの)だけを使用することで、色白でなめらかな”しろ餅”が作れるのだそう。
この米に6時間水を吸わせて蒸した後「餅つき機」でついていきます。米を水に浸けておく事で、出来上がった”タネ”にツヤが出るのだとか。
つき上がりはツルっとして、ソフトクリームみたい(笑)。餅本来の甘さや弾力を保つために工程途中での加水は一切しないそうで、餅本来の旨みもグッと増すのだとか。
”タネ”を「餅切り機」で一個分の分量にカット。
出てきたタネを手に取り、オシリをキュッキュと絞った後くるくるっと転がし成形していきます。筆者も挑戦しましたが、なかなか難しい!お餅は冷めると固まる性質があるので、形よく仕上げるためには時間との戦いです。
よもぎ餅に使うヨモギの葉は創業時からずっと、手摘みした三田産のものだけを使っているそうです。パックのお餅は香料で匂い付けしているためか、封を開けた時によもぎの香りがするのですが…
これは食べようと伸ばした瞬間に、ほんわり♡香りがしてくるんです。柔らかなお餅と繊細な餡がよく馴染んでいます。毎日釜炊きする自家製の餡は、いろいろ食べ比べて十勝産小豆を使うことに落ち着いたんだそう。
筆者のお気に入りは自家製きな粉が美味しい「きな粉おはぎ」。きな粉の色味が薄いのは、国産の白大豆を使っているからだとか。炒った大豆を細粉機で粉末状にしたものを更に振るいにかけているからか、とてもサラサラして舌触りがよい。お上品な味わいで、抹茶と一緒にいただきました。
20余年の歴史ある家業を4年前に引き継いだ小南さん。創業者の祖母が高齢でそろそろ廃業、という話になり「せっかく良いものを作っているのに勿体無い、私が継ぎます」と手を挙げたんだとか。
使用する材料や製法に厳しい基準のある伊勢神宮 内宮への奉納実績があり、品質は確かです。「うちは創業から添加物を一切使用せずに作っています。本物を提供するために、これからも無添加にこだわっていくつもり」と話してくれました。
12月28〜30日の3日間は『パスカルさんだ』で正月用の餅などを対面販売予定とのことです。
詳細情報
- 場所
(本社および製造部門) - 小南商店
(三田市大原786−2)
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※こちらの場所で販売はしておりません - 主な販売場所
- ☆農協市場館 パスカルさんだ一番館
(三田市川除677-1)
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☆スマイル阪神|JA兵庫六甲
☆マチマルシェ御影|JAファーマーズマーケット
など - 営業時間
- 9:00~17:30 (パスカルさんだ)
☆施設の営業時間に準ずる
(詳細はお問い合わせください) - 問い合わせ
- TEL 079-564-5928
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