丹波篠山で「もみじ三山めぐり」が開催されています。11月30日まで。各寺入山志納金300円（高校生以下無料）。

自然豊かな丹波篠山の中でも、高蔵寺、文保寺、大国寺の三山は、古くからもみじに造詣深い人々に人気の秋の名所として知られています。

“丹波茶の里”である、味間奥地域にある安泰山大国寺（あんたいざん・だいこくじ）は、唐様と和様式を折衷した本堂は、建築学上珍しい様式をもった建物で、国指定重要文化財に指定されています。境内には多数のイロハモミジが植栽されており、落葉したイチョウの黄色いじゅうたんの中でイロハモミジが紅葉する社叢（しゃそう）は見事だそう。

花の寺として知られている宝橋山高蔵寺（ほうきょうざん・こうぞうじ）は、大国寺と共に「丹波篠山もみじ三山」として秋には多くの人が訪れています。境内には、イロハモミジをはじめ、ケヤキやアフリカフウ等があり、緑の山容を背景に谷合全体が紅色に染まる景観は、高蔵寺特有のものです。

境内に大イチョウの木がある松尾山文保寺（しょうびさん・ぶんぽうじ）では、三院を結ぶ文保寺川に沿って傾いたイロハモミジが連なり、力強い石積み等を柔らかに包むようにモミジが覆っています。文保寺川が押し出した味間奥の扇状地は、常緑の茶畑が広がっており、紅葉と濃緑の茶畑が織りなす情景が見られます。

これら三つのお寺で捺印を頂くと、三か所目のお寺で期間限定「もみじ三山朱印」が授与されます。