阪神久寿川駅から北へ少し歩いた旧国道沿いに紫色のテントが目を引く『Le Mauve ～ルモーブ～』は、どの世代にも長く愛されるクラシックなスタイルのお菓子を得意とする街のケーキ屋さん。

基本を守り、丁寧に作られたオーソドックスなケーキが並びます

地域の人たちが気軽に買いに来るコスパ抜群のケーキが揃っていると聞いて訪ねてきました。

自慢のカスタードクリームはカットしてもダレずにぴしっとしています

店に入ると、まず目についたころんとしたフォルムの「シュークリーム」。フランス菓子の基本となるカスタードクリームとシューだけのシンプルなお菓子は、店主・後藤さんのこだわりが光った自慢の一品。

カスタードクリームは店やシェフによって考え方や技法がまったく違い、それに悩むプロのパティシエが後藤さんのカスタードの炊き方を教えて欲しいとしばしばお店にやって来るのだとか。

お持たせにも喜ばれそうな「シュークリーム」200円（税込）

なめらかな舌ざわりのカスタード、生クリームとシューとのバランスが絶妙で、一口噛むと溢れ出るほどぎっしり詰まったクリームに幸福度はMAX♪これが1個200円という価格には本当に驚かされます。

「カヌレ」324円（税込）

フランスの伝統的なレシピで毎朝焼き上げる「カヌレ」は、一番美味しい当日焼きがおススメ。流行りではなく、本当にカヌレが好きなファンを喜ばせようと何度も改良を重ね、専門職人も認めたその味は今やお店の看板商品になっています。

遠方から買い求めに来る人も

食べてみると、外のカリカリ食感と中のもっちり、ねっちり食感とのコントラストが楽しい！焼く数に限界があるそうなので、店頭に並ぶのは20〜30個ほど。売り切れていたらごめんなさい、とのことでした。

実は以前某有名ケーキ店に卸し、百貨店で売られていたものと同じなのだそう「ショコラティーヌ」500円（税込）

しっかり重みのある「ショコラティーヌ」は、チョコのガナッシュクリームにチョコレートを練り込んだ濃厚な生地、ホワイトチョコのガナッシュクリームを重ねています。ケーキ？チョコレート？そのリッチな味わいはチョコレート好きを唸らせます。

「季節のタルト」や「ミルクレープ」、焼き菓子も豊富

誰もが愛する正統派のケーキは、基本は崩さず時代に合わせたアレンジで進化を続けています。手頃な価格は地元の人たちの嬉しい味方。日々の生活にほっと幸せな時間をもたらしてくれます。

帰り際に来たお客さんも店に入るなり「シュークリーム…」と話しているのが聞こえました