職人歴60年の技が光るパンたち
明石駅そばにある『Bread house アンクル』で食感と香りが絶妙なパンをいただきました 明石市
明石駅から徒歩10分ほどのところにあるパン屋さん『Bread house アンクル』。創業40年ほどになる、昔から地域の方に親しまれてきたパン屋さんです。
同店は明石市内10校の学校給食のパンやご飯の製造をメインで行っている会社が運営していて、子供からお年寄りまで、お客さんがひっきりなしに訪れます。
お店に入るとまず出迎えてくれるのが、こちらの昭和レトロな花型トレー。社長の市場忠彦さんは、パン職人歴60年の大ベテランです。お父さんが戦後すぐに明石でパンの製造を始め、今は弟さんや息子さんたちと明石市民の食を支えています。給食やお店に並ぶパンを作るために、学校がある日はなんと朝1時起きなんだそう!(学校が無い日も3時起きだとか…)。
お店にはオープンと同時に60〜70種類ものパンが並びます。同店のパンはすべて、いくつかの小麦粉をブレンドして作られていて、種類によって使う小麦粉やその配合を変えているんだそう。市場さんは修行時代に製粉会社へ学びに行った経験があり、「自分にしか作れないパンや!」と話します。
その言葉の意味は、パンを食べてすぐにわかりました。「帰りに食べながら帰りー!」と頂いたこちらの「ミニ生クリーム ソフトフランス」。

パンがパリッとしていてものすごく軽やかなんです。噛むと小麦の香りが口の中に広がり、少しだけ感じる塩味とクリームの優しい甘さ、そして少しかためのパンとふわふわなクリームの組み合わせが絶妙でした。
こちらは、お店の名前がついた看板メニューの「アンクルパイ」。

中にはゴロッと大きな栗の甘露煮が入っています。パイ部分は、時間が経ってもパリッとしています。こちらも、塩味のパイと栗の甘みが互いを引き立て合っている、見た目以上に食べごたえのあるパイです。小麦粉に風味が豊かなのも印象的でした。

同店でアンクルパイの次に人気だという「やきそばパン」。見てください、この焼きそばのボリューム!パン部分がほんのり甘い焼きそばパンが多い中、同店の焼きそばパンは甘くないんです。それが甘辛いソースの風味が香る焼きそばととてもよく合います。老若男女に愛されているパンなんだそうですが、納得の味とボリュームでした。
こちらのパンをいただいてわかったのが、中の具材などとパンのバランスがとても良いこと。市場さんが配合にこだわる理由がよくわかり、もっと他のパンも食べてみたくなりました。
現在78歳の市場さんは、これからも長くパン作りを続けていくために毎日プールに行くなど、体力づくりも欠かさないんだとか。これからもずっとお元気で、おいしいパンを作り続けていただきたいです。
詳細情報
- 場所
- Bread house アンクル
(明石市相生町2丁目8-19)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- 月曜〜金曜日 9:00〜17:00
土曜日 9:00〜13:00
※売り切れ次第閉店 - 定休日
- 日曜日・祝日
- TEL
- 078-917-6069