元町映画館（神戸市中央区）で7月8日から21日まで、イギリス、北アイルランドのベルファストにあるホーリークロス男子小学校で行われている哲学の授業を題材にしたドキュメンタリー映画『ぼくたちの哲学教室』が上映されます。

ⒸSoilsiú Films, Aisling Productions, Clin d'oeil films, Zadig Productions,MMXXI

元町映画館では本作の公開を記念し、神戸の施設と連携して様々なイベントを開催。7月1日から30日まで神戸市立兵庫図書館（神戸市兵庫区）にて行われるコラボ企画では、北アイルランド紛争により「平和の壁」と呼ばれる分離壁が存在する街、ベルファストで、哲学の授業を取り入れた男子小学校に2年間密着した本作に関連する、哲学や教育の視点から選書した本を特集します。展示書物は貸し出し可能。

また、7月8日と9日にはこうべまちづくり会館4Fにある「まちラボ」（神戸市中央区）と連携して「哲学ワークショップ」を実施。（要申込）映画の中でも行われているP4C（Philosophy for Children 子どもの哲学）活動を実際に体験することができます。

8日は上映後の劇場内で、スクリーンに意見を映し出しながら双方向の哲学教室を体験、9日は上映後にまちラボに移動し、高校の授業で使われているスライドも用いながら少人数でじっくりと学べるそう。どちらも神戸でP4Cを実践している益田由布子さん（兵庫県立舞子高等学校地歴公民科教諭）が参加します。

さらに、7月16日には映画の感想をシェアしながら、内容を深く考察していく「哲学カフェ」を開催。（要申込）ファシリテーターに、哲学対話を実践されている兵庫教育大学大学院の森秀樹さんを招き、少人数で一緒に考える時間を体験します。