「真っ白な闇の世界」霧のアート作品
姫路市立美術館 庭園アートプロジェクト「霧の彫刻」姫路市
姫路市立美術館で”霧のアーティスト”として世界的に知られる中谷芙二子さんによる庭園アートプロジェクト「霧の彫刻」が開催されています。
オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト、姫路市立美術館、兵庫、2023年
©︎Fujiko Nakaya photo: Atsushi Nakamichi/Nacása & Partners Inc
自然現象である霧を、人工的に発生させる環境アート作品です。
姫路城を借景に、霧の中で美しく浮かび上がる登録有形文化財である同館建物と彫刻作品は、新たな視覚的な魅力を発揮します。霧の存在によって、私たちが日常的に見慣れている景色が新たな芸術的な息吹を受け、新しい「霧の彫刻」が創り出されます。
オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト、姫路市立美術館、兵庫、2022年
©Fujiko Nakaya photo: Yukiko Shiomoto
昨年度に第1作目となる「白鷺が飛ぶ」が制作され、今年度の第2作目は”風景を聴く”をテーマに、新作「白い風景―原初の地球」がお披露目されました。
世界文化遺産登録30周年となる姫路城と、開館40周年を迎える同館の前庭で展開される「オールひめじ・アーツ&ライフ・プロジェクト」唯一無二の作品となっています。
<記者のひとこと>
「霧の形は複雑怪奇。霧の彫刻は、その千変万化を外から見るだけではない。中に入ることも出来ます。霧の中は真っ白な闇。何も見えなくなるので、子供も大人も自らの全感覚器官を駆使して空間をつかまえようとする。霧に浸り、霧に隠れ、霧を追っかけ戯れ、初めて知覚する霧環境は、まさに原初的な体験です。」と中谷芙二子さんは作品の紹介をされています。
詳細情報
- 開催期間
- 2023年11月26日(日)まで
- 場所
- 姫路市立美術館
(姫路市本町68-25)
GoogleMapsで探す - 時間
- 10:00〜17:00
- 休場日
- 月曜日
- 観覧料
- 無料
- 問い合わせ
- 姫路市立美術館
TEL 079-222-2288