懐かしい味わいとノスタルジックな空間を満喫♪
古民家カフェ『ゆるん堂』に行ってきました たつの市
柔らかな日差しと爽やかな風に心地良さを感じる季節になりました。龍野の趣ある城下町の一部は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、平日でも観光客が街歩きを楽しんでいます。
その一角にある古民家カフェ『ゆるん堂』に取材へ行ってきました。
扉を開けると奥に抜ける開放的な土間があり、初めて来たのに何故か懐かしく感じる空間が広がっています。まるで「田舎のおばあちゃん家」に来たような“ほっ”とした気持ちに。
広々とした座敷には、テーブル席とカウンター席があります。
中庭から日の光が差し込む明るい店内。ソファもあるのでゆっくりと寛げますね。
どの席も古民家の風合いとアンティークな家具が調和し、ノスタルジックな雰囲気に心癒されます。
「お料理だけでなく、空間も楽しんで欲しい」とオーナー自らリノベーションを手掛けた店内は、オシャレでリラックス出来る空間。随所に手作りの心温まるインテリアが散りばめられていました。
2階席も広々としていて、ヴィンテージの家具がセンスよく配置されています。
大きな窓のキャンバスに描かれている美しい風景に思わず「はぁ~」っとため息が。雨の日は山から霧が立ち込めて幻想的な雰囲気が味わえるんだとか。天候や季節に応じて違った表情が楽しめるので、何度も通いたくなりますね。
そんな素敵な空間の中で頂くのは、地元の野菜をふんだんに使った体に優しいメニュー。旬の食材の仕入れに応じてメインが変わるそうで、取材時はコロッケとチキンカツがメインの「ミックスフライ定食」でした。
それに副菜3種と五穀米、お味噌汁、サラダまでついたボリューム満点でヘルシーなプレートランチ。カレーのスパイスの香りに食欲がそそられます。
真ん中の小鉢は地元「武内食品」の“真心豆腐”を用いた白ゴマ豆腐。クリーミィでなめらかな食感に、出汁の旨味とほんのり甘い大豆の味が素朴ながらも味わい深い逸品。これは幅広い世代に好まれそうです。
口がさっぱりとしたところで、フライドオニオンがトッピングされたカレーを頂きます。マイルドながらも後からくるピリッとしたスパイスの辛味にご飯が進みます。お肉は用いておらず、野菜の旨味だけでこんなにコクが出るのかと驚きますよ。
カラッと揚がるよう、衣に米粉とこだわりのパン粉を用いたおからのコロッケは、サクフワッとして2個ペロリと食べられます。じゃが芋とおからに一体感を出す為に、時間をかけて手作業で混ぜ合わせるのだとか。味付けもシンプルに。
「素材の味を超えないように、じゃが芋の甘味を活かしています」とオーナーの山田さん。ほくほくの食感と優しい甘さを堪能出来ます。
どの料理もプラスひと手間がかけられていて優しく懐かしい味わいに、作り手の愛情が伝わってきます。「お客様に『おいしかったよ、ご馳走様』と言われることが何よりのエネルギーになる」と山田さんはにっこり笑顔で話してくれました。
コロナで休業中「常連さんが戻って来た時にワクワク感をサプライズしたい」と1ヶ月かけてお店を改装したり、他店とコラボして出張キッチンを試みたり、変化を楽しみながらアイディアを形にしていく山田さん。穏やかな表情とは裏腹に“今後”を語る口調に熱く強い想いが感じられました。
タイムスリップしたかのようなレトロな空間が楽しめる「ゆるん堂」。その名の通り、「ゆる~ん」と幸せなひとときを過ごすのにぴったりなお店でした。
詳細情報
- 場所
- ゆるん堂
(たつの市龍野町川原町138-1)
GoogleMapsで探す - 営業時間
- 11:30~15:00(L.O.14:00)
- 定休日
- 月曜日、第3日曜日
- TEL
- 090-1893-1352
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