ふわふわ、ぷるぷる、ほかほか♪三重奏の玉子サンド
新開地の名店『松岡珈琲店』に行ってきました 神戸市兵庫区
タマゴサンドが美味しすぎると評判の『松岡珈琲店』に行ってきました。創業は1987年と古く、今は松岡啓輔さんが創業者であるお父様の後を継ぎ、お母さまと一緒に営業されています。 [ 広告 ] 記事の続きは下にスクロール [ 広告 ] 記事の続きは下にスクロール
午前11時頃に訪問すると、店内は幅広い年代のお客さんでにぎわっており、ほぼ満席状態。スタッフの方も忙しく立ち回っています。
「モーニングが終わるこの時間あたりは、比較的空くんだけどね」と笑顔で迎えてくれたマスターの松岡さん。1席だけ空いていた奥のカウンターに案内してもらいました。
早速名物のタマゴサンドとブレンドコーヒーを注文します。シャカシャカと卵を混ぜる音に続いて、卵が焼けるいい匂いがしてきます。
手早くカットされた食パンに辛子マヨネーズを塗り、速やかにスライスした胡瓜を並べ、焼き上がった玉子焼きを挟んで出来上がり。全く無駄のない、マスターの流れるような一連の動作とその美しさに見入ってしまいます。
目の前に供されたタマゴサンドからは、ホクホクの湯気が出ています。早速、焼き立てをいただきます。
手にとってみると「うわ~、ふわっふわ!」、想像以上の柔らかさに驚きです。つかむ端から飛び出しそうな厚焼玉子に注意しながら、ひと口。すると、パンまでふわふわ! もちろん食感はあるのですが、タマゴとパンがとろけるような感覚に陥るから不思議。
卵には塩だけしか入れないそうで、よくある水やマヨネーズ、片栗粉など膨張に使われる裏技はまったくなし。柔らかいといえど半熟によくある液だれ感はなく、火はしっかり入っており絶妙。こんなに美味しいふわふわの玉子焼きが作れるなんて、マジックとしか思えません!
「生のパンだとダブルでふわふわですが、軽く焼いたタマゴトーストも用意できますよ」とのこと。使用されているパンは一の宮ベーカリーの山型ハードですが、それをトーストしてカリッとさせた食感に、ふわふわタマゴの組み合わせも素敵だろうなあ、と想像するだけで楽しくなります。
一緒にいただいたブレンドコーヒーも秀逸。ブラジルやコロンビアの単一農園から仕入れた生豆を店内で焙煎し、オーダー後に一杯量ずつの豆を挽いて、サイフォンで淹れてくれます。
真っ白なカップに入ったコーヒーはとても香り強く、ほろ苦さの中に甘みが感じられ、トロッとしたコクと余韻が残ります。
「ペーパードリップは、コーヒー粉をお湯が通り過ぎるから味はあっさり。それに比べるとサイフォンは粉とお湯が混ざり合うから、その滞留時間の分、濃く感じられると思います」と、竹べらで粉をかき回しながら説明してくれるマスター。手間暇かかった美味しさに納得です。
サンドイッチを作るマスターの手さばきを見られる入り口側と、ぽたぽたと落ちるコーヒーを眺められる奥のサイフォン前。これらはカウンターの特等席で楽しめますよ。
- 場所
- 松岡珈琲店
(神戸市兵庫区新開地1-1-8 )
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