外はパリパリ、中はぷるぷる！初めての食感、高加水パン

『BREADMAN（ブレッドマン）』に行ってきました　神戸市垂水区

掲載日:2023/2/4

昨年12月、神戸市垂水区高丸にオープンしたパン屋さん『BREADMAN（ブレッドマン）』。外はパリパリ、中はぷるぷるの高加水パンが早くも話題の同店へさっそく取材にうかがいました。
美容院？カフェ？！と思しき外観
お父さんが40年以上同所で営んでいた“街のパン屋さん”を、8年の時を経て、現・店主の水野さんが復活させたお店です。
店内もオシャレ！パンが芸術作品のよう
以前はパン屋に魅力を感じていなかったという水野さん。東京で働いている時に「めちゃくちゃ美味しい」パンと出会い、パンの道に入ることを決意したのだとか。

その時に出会ったのが「チャバタ」。
「チャバタ」205円（税込）
大変失礼ながら、一見地味に見えるパン…、でも、これが水野さんの運命を変えた？！パンなのです。
切ると、ザクッ！中身は・・・
わ！中身がツヤツヤ。触ってみると、もっちもちです。見た目から想像できない意外性。
触ってみると、弾力が分かります
軽くトーストして食べてみると、薄い皮はパリパリ、中はもちもちを通り越してぷるぷる！

水野さんオリジナルの「チャバタ」は、小麦100％に対して120%もの水を使っているのだとか（通常は60〜70％）。これだけの水分量となると機械ではこねられず、完全手ごね。手間ひまかけて作られる“高加水パン”なのです。
「パンペイザン」1,080円（税込）1/2サイズ、1/4サイズも販売あり。すべての商品に国産小麦を使用、原材料にもこだわっています
この大きな丸いパンは同店の代表作「パンペイザン」。こちらも105%の水を使用。
ベストな状態で食べられる温め方を教えてもらえます。厚めにカットして♪
少し温めてそのまま食べると、小麦の風味が豊かに香る贅沢な味わい。オリーブオイルやバターを付けると、それだけでもうご馳走です。クセがないのでどんな料理とも合いそう。イタリアンのシェフが買いに訪れるというのも納得です。
「チーズバーガー」486円（税込）
歯切れの良いザクザクパンにジューシーな挽肉とチーズが香ばしい。ここでしか食べられないチーズバーガーです
水野さんは肉ビストロ系列店での勤務経験もあり。そこで養った技術を活かして「エピ」のベーコンや「チーズバーガー」の中身は自家製です。
「クリーム」216円（税込）
クリームがぎっしり。バニラビーンズたっぷりのトロトロクリームが絶品！
オシャレなパンの中に、見慣れた名前のパンコーナーも発見。「クリームパン」「あんパン」「カレーパン」。「街パンの進化系です」とのこと。長年愛され続けた“街のパン屋さん”、お父さんへのリスペクトを感じます。
センターテーブルのパンをよけると…垂水愛を感じる仕掛けが！
同店、火曜日〜金曜日の17時〜20時、土曜日の17時〜22時30分には、お酒の飲める「スタンド」に変身するのだとか。センターテーブル（パンは移動）を囲って、好きなパンを選んで一杯。垂水にもこんなお店ができたか…！
店名文字は書道家万美さん、キャラクターはMIC.B.A.K.A 73PIKE SETさん、ほかにも世界的に活躍するアーティスト達が水野さんをバックアップ
「全種類すべてのパンに全力を注いで作っています」という『BREADMAN』のパンは、すべて制覇したいと思うほどどれも美味しそう。今後は、ワインと共にパンを楽しめるような空間にしたり・・・まだまだ実現したい“思い”があるそうです。

驚きと感動、情熱、意外性。地域に愛される“街のパン屋さん”の良さを残しながら、革新的なアイデアも取り入れてゆく、これからの進化も楽しみなパン屋さんです。