一度食べるとやみつきに!スパイシーな「無水チキンカリー」
大阪の人気店が移転!『タカブルカリー』に行ってきました 丹波篠山市
看板には“木材会館”とある、タイル張りの年季の入ったビル。実はこのビルヂング(あえてそう呼びたい)の入口には、お昼前になると行列ができるそうな。
その理由はこちらの2階で営業されている『タカブルカリー』にあり。ナゾの行列は同店の「無水チキンカリー」を求めてやってきた方々だったんです!大阪の大正区より拠点を移され、昨年秋に丹波篠山市の「木材会館」内に移転オープンされました。
階段を上り入口のドアを開けると、打ちっぱなしの無機質な柱や天井が目立つ洗練された空間が目に飛び込んできました。一見オシャレなカフェかな?と錯覚しますが、カレー屋です。カレー屋さんなんです。
メニューは「無水チキンカリー」一択。大盛りや付け合わせ野菜盛りなどは可能ですがお料理は一種類のみ。武士のような「これ一本で…!」という強い意志を感じます。
テーブルに置かれた瞬間、ハーブのような香りがふわっとただよってきました。上にかかっているのは「メティ」というハーブだそう。
口に運んだ瞬間、甘味、旨み、辛みなどの『五味』が一気にガツンと…!『無水』の名の如く、水は使わず野菜のみの水分で作るそう。そのお野菜の水分も鍋で煮込んで飛ばすため、このカレーにはとにかくチキンとお野菜の旨みがギュッッとつまっている感じです。
この付け合わせのお野菜たちも忘れてはなりません。茄子のアチャールや小松菜のサグなど、混ぜ混ぜするとまた味が少し変わってこれまた無限ループ状態に。
また、カレーと付け合わせのお野菜を全てまとめ上げるスパイスの偉大さ。辛いのに!スプーンを進める手が止まりません。
そしておわかりいただけただろうか。普段私たちがよく食べているコシヒカリなどのジャポニカ米ではなく、長細い形のお米であることを。こちらはインディカ米の『バスマティライス』。あっさり目のこちらのお米は無水チキンカリーとの相性バツグンでした。
窓からは絵画のように篠山の景色が見える
丹波地域の方々や土地と元々縁があり、大阪から丹波篠山市に移住されたという店主の松浦昂信さん、苑子さんご夫婦。今後はお店の一角にギャラリースペースを設けて物販も開始する構想もあるそう。
お二人からお話を伺っていると、感じるのはメニューはもちろんのことインテリアや食器などに対するストイックな姿勢。だからこそ無駄を省き研ぎ澄まされたこの空間なんだな、と筆者は思いました。
訪れた人の舌をとりこにする『タカブルカリー』。是非このストイックな空間でこそ味わえる「無水チキンカリー」を食べて身も心も昂る(タカブル)感覚を堪能してみてはいかがでしょうか。
詳細情報
- 場所
- タカブルカリー
(丹波篠山市郡家423-6 木材会館 2F)
GoogleMapで探す - 時間
- 11:30~14:30
※無くなり次第閉店 - 店休日
- 火曜日、水曜日
変更の場合あり。事前に
Instagramでご確認ください - TEL
- 050-5317-2568