平家伝説の地で行われる“打倒源氏”を誓った伝統行事

平内神社「百手の儀式」美方郡香美町

源平合戦に敗れた平家一族が落ち延びたとされる美方郡香美町の御崎（みさき）集落で、平家にまつわる伝統行事「百手の儀式」が1月28日に行われます。観覧無料。

集落内にある「平内神社」で、この地に落ち延びた門脇・伊賀・矢引の3武将に扮した少年たちが、御神木に掲げられた的に向かって101本の矢を射る様子を観覧することができます。

香美町香住区の御崎集落には、「壇ノ浦の戦い」で敗れた平教盛（門脇宰相・平清盛の異母弟）、伊賀平内左衛門家長、矢引六郎右衛門らが落ち延びたという伝承があり、同儀式はそんな平家の武将たちが平家復興を願い、源氏打倒のために日々行っていた鍛錬がもとになった行事と言われています。

当日は平家の武将に扮した3人の若者を中心とする行列が「控えー控えー、脇に寄れー」と声をかけながら平内神社へ向かい、地区内で採取された竹で作った弓矢を使って“源氏に見立てた的”を射抜きます。

＜記者のひとこと＞
御崎集落には平家伝説を裏付けるように門脇家、矢引家が現存しているのだとか！香美町香住地区には御崎集落を含め5か所の平家伝説の地があるので、歴史好きの皆さんはぜひ一度足を運んでみてください♪

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