”南インドスタイル×和”のスパイスカレー
『カレーとアテと酒 スパイスモブ』に行ってきました 神戸市中央区
中山手通4丁目の交差点近く、山手幹線の小さな通りを看板にいざなわれるように北へ入っていくと、たどり着くのがスパイスカレーのお店「スパイスモブ」です。
店内はおひとり様でも気兼ねなく立ち寄れそうな落ち着いた雰囲気で、約20種のスパイスがずらりと並んだカウンターが目を引きます。
カウンターに6席、2人掛けと4人掛けのテーブルが各1個の12席を用意。
もともとサラリーマンをされていたという店主の小野さんが作るカレーは、南インドスタイルをベースに、和の出汁や食材を絶妙にマッチさせているのが特徴。
カレーの本場で知られるインドですが、実は地方によってカレーの特長に大きな違いがあります。インド南部で食べられているカレーは、サラッとしていてスパイシーなスープ状。酸味を効かせたりココナッツを使うのが特徴で、主食としている米にかけて食べます。
小野さんは、そうした南インドのスープカレーをベースに、和の出汁や具材、調味料を使って独自のアレンジを加えているそうです。今回は人気メニューの「2種のあいがけカレー」をいただきました。
プレートいっぱいに盛られたカレーは、手前が定番の出汁カレー「モブチキン」、奥が取材日の日替わりの「鯖と鰯の明太ひじキーマ」です。
カレーと一緒に盛られた副菜は「れんこんのポリヤル」、「切り干し大根の黒ごまアチャール」、「玉ねぎとトマトとキュウリのカチュンバル」、「いりこのアチャール」の4種類。トッピングはスパイス半熟味玉とたっぷりのパクチーの2種類が用意されています。
定番の「モブチキン」は、口に運んでしばらくするとじんわりと効いてくる辛みがたまりません。よく煮込まれたチキンも口の中でホロっと崩れます。トッピングのパクチーもワサワサと混ぜて香りを楽しみました!
そして日替わりの「鯖と鰯の明太ひじキーマ」は魚の風味が複雑な味を醸し、熱が入って粒が際立つ明太子が絶妙な塩味を加えた、ご飯がすすむ味わい。和の食材の調和がとても好みでした。
4種類の副菜は彩も華やか!ポリヤルは野菜の炒め物。ココナッツオイルで炒めてヨーグルト風味にしていて、少し酸味が感じられます。カチュンバルはレモンで和えたサラダ。アチャールはスパイスを効かせた漬物。それぞれ南インドでよく食べられる調理法なんだそう。
「これはお酒に合いそう!」ということで、日本酒好きだという小野さんに、ペアリングを教えてもらいました。
ご自身の出身地である山口県のお酒で、舌先に微発砲が感じられる生酒です。夜営業ではあても毎日数種類登場。お酒も日本酒だけでなく、ビール、チューハイ、ウィスキーなど幅広くラインアップ。
最近始めたという「モブミールス」は、カレーや数種の小皿料理を一皿にしたもので、南インドのミールスをアレンジしたものだそう。この一皿でひととおりお店の味を楽しみながら呑むことができるので、まずはこれを頼んでみるのもいいかもしれません。
和素材のアレンジを色々と試しながら日々変わるメニューの最新情報は、お店のInstagramでチェックして行ってみてください。
詳細情報
- 場所
- スパイスモブ
(神戸市中央区中山手通3丁目11-6)
GoogleMapで探す - 営業時間
- 11:30~15:00(L.O.14:30)
18:00~22:00(L.O.21:00) - 定休日
- 日曜日、不定休
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- 078-600-9360
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