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近年の資料調査で明らかになった丹波焼の成立について紹介
兵庫県立考古博物館 秋季特別展「丹波焼誕生-はじまりの謎を探る-」加古郡播磨町
兵庫県立考古博物館(加古郡播磨町)で秋季特別展「丹波焼誕生-はじまりの謎を探る-」が開催されています。11月27日まで。
「丹波焼」は日本六古窯の一つとして知られていますが、そのはじまりは長らく謎に包まれていました。昭和52(1977)年に丹波焼最古の窯の一つである三本峠北(さんぼんとうげきた)窯跡(丹波篠山市)の発掘調査が行われ、菊花文(きっかもん)、蓮弁文(れんべんもん)などの絵が刻まれた刻画文陶器片が数多く見つかったことから、その謎が解明されるきっかけとなりました。
同展では、「須恵器から陶器へ」「丹波焼誕生」「丹波焼の多彩な刻画文陶器」「刻画文陶器と中世のやきもの」「中世から続くやきものの郷」に分け、三本峠北窯跡や他地域産の刻画文陶器に対する近年の資料調査で明らかになった丹波焼の成立について紹介されます。
中でも注目してほしい展示品は、丹波焼刻画文壺の優品「丹波菊花文三耳壺(たんばきっかもんさんじこ)」。口と肩の境に花弁をめぐらし、三つの耳の間に三枚重ねの菊花文が描かれており、よく焼き締まった茶褐色の器肌の肩に濃緑の自然釉がかかり、菊花文が際立っています。
また期間中には、講演会をはじめ、古代体験講座「草花文の壺をつくろう」(10月22日)、遺跡ウォーク「西脇市の遺跡散策-緑風台窯址と周辺の史跡をめぐる-」(11月20日)などの関連イベントも実施。いずれも事前申し込みが必要。
<記者のひとこと>
これまで丹波焼の窯元さんへ取材などさせていただいたこともあり、食器が好きでたくさん集めていますが「丹波焼のはじまり」についてはあまり考えたことがなかったです。これを機にいろんなことを知ってさらに知識を深めたい!
詳細情報
- 期間
- 2022年10月1日(土)~11月27日(日)
- 場所
- 兵庫県立考古博物館
(加古郡播磨町大中1-1-1)
GoogleMapで探す - 開館時間
- 9:30~17:00(入場は16:30まで)
- 休館日
- 月曜日(祝日の場合は翌平日)
- 観覧料
- 大人 500円、大学生 400円、高校生以下無料
※障害者手帳もしくはミライロID提示で本人は75%減免、介助者1名は無料
※70歳以上の方は大人料金の半額 - 問い合わせ
- TEL 079-437-5589
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