静かな住宅街に佇む少し不便だけど“わざわざ行きたい店”
「pâtisserie COCORO(パティスリー ココロ)」へ行ってきました 西宮市
“イナイチ”で知られる国道171号線・青木交差点を北へ進むと、緑が豊かな住宅街に2019年からご夫婦で営む『パティスリー ココロ』があります。“ココロ”がこもった優しいお菓子が食べられると聞いてお邪魔しました。
街に溶け込むシンプルな外観に温かい木の扉を開けると、店内にはたくさんのグリーンが飾られ、なんとも癒される空間となっています。
今回はイートイン限定プレートの「シャインマスカットのミルフィーユとバニラソルベ」をいただきました。山形の“まるつね農園”のシャインマスカットを使用、ミルフィーユにカスタードクリームと生クリーム、さらに2種類のジュレを合わせています。シャインマスカットの爽やかさとそれを感じさせるエルダーフラワーのジュレは相性が抜群で、ミルフィーユも一枚はキャラメリゼしたものを使うこだわり。
バニラソルベはさっぱりしながらもミルクの濃厚さが感じられ、ナッツの食感やキャラメルはちみつソースのバランスなど絶妙に計算された一皿です。こちらは10月中の限定メニューなのでお早めに!
オープン前に買い求める人が来るほど人気の「タルトモンブラン」はよくあるクリームを糸状に絞ったものではなく、おしゃれで上品なフォルムにうっとり。フランス産と国産栗を混ぜたマロンクリームと生クリームは甘さ控えめで、途中で出てくるヘーゼルナッツがアクセントとなり、同じ味が続かないように工夫されています。“もう一個食べられるケーキ”をコンセプトにしているとのことで、なるほど…納得です。
パティシエールの野口さんは、ふんわりとしていて少しシャイな雰囲気がかわいらしい人。彼女の作るケーキのように、ひとつひとつの説明がとても丁寧なのが印象的でした。ケーキ作りは妥協せず、納得できなければ店頭には並べないという強いこだわりを持っておられます。
お蔵入りしたものもかなりあるそうですが、ある日「あっ!!」とひらめいて出来上がったものもあるのだとか。鹿児島出身ということもあって、これからはさつまいもを使ったパイや柑橘系のケーキなど旬の素材を使ったスイーツを考えているとのこと。
ケーキ激戦区の西宮エリアにお店を構えているからこそ、「お客さんから『誰かにもらって美味しかったから来た』と言ってもらえるのが一番嬉しい」と笑顔で語っていました。
イートインスペースでは赤ちゃんを連れたお母さんが、ゆったりとした時間を過ごしていました。近くには廣田神社や西宮中央運動公園などもあるので焼き菓子を買って外でのんびり食べるのもいいですね。
詳細情報
- 店舗
- pâtisserie COCORO (パティスリーココロ)
(西宮市広田町12-8)
GoogleMapで探す - 営業時間
- 10:30~18:00
- 定休日
- 月曜日
不定休の場合有りこちらで確認を - 駐車場
- 店舗北側岡田パーキング(14,15,16)
- TEL
- 0798-27-5970