暮れなずむ鳴門海峡で美しい夕陽と音楽を楽しむ夢のような時間
うずしおクルーズ「スペシャルサンセットクルーズ」乗船レポ 南あわじ市
淡路島・福良港から出港して鳴門海峡を周遊する「うずしおクルーズ」。秋の特別便「スペシャルサンセットクルーズ」が運行されると聞き、初日の10月21日に行って来ました。
ジョイポート淡路島株式会社が運営する「うずしおクルーズ」は、美しい帆船型の観潮船で鳴門海峡を巡り、鳴門海峡大橋や渦潮の眺めを船上から楽しむ人気のツアーです。
春と秋は、潮の干満差が大きく潮の流れが速くなり、大きな渦が発生する可能性が高くなる「大潮」と呼ばれる時期。鳴門観潮には最適のタイミングです。
うずしおクルーズが発着する福良港の「うずしおドームなないろ館」に到着しました。1階にクルーズの乗船券売り場とお土産売り場、2階にはレストラン、4階には展望台がある総合観光施設で、ドームの外には足湯「うずのゆ」や、入港してきた観潮船と写真が撮れるフォトスポットもあります。
観潮帆船は「日本丸」と「咸臨丸」の2隻があり、スペシャルサンセットクルーズでは乗船する日によって、運行する船が変わります。今回は日本丸に乗船。クルージングの所要時間は約60分です。
乗船口で、防寒用のコートを借りて船内へ。船が港を離れると、桟橋から係員たちが大きな「手」を振ってお見送り。旅気分が盛り上がります。
歯切れの良い船上ガイドの解説を聞きながら、船は鳴門海峡大橋に向かいます。途中に見える島や海の様子に目を奪われているうちに、本クルーズの見どころのひとつ・船上コンサートが始まりました。
演奏するのは、音楽を通じたパソナグループの地方創生プロジェクト「音楽島-Music Island」のメンバーであるピアノの岸田武士さんとバイオリンの兼松里衣さん(演奏者は開催日により異なります)。若干風が強めな甲板で、「情熱大陸」など3曲を披露しました。
そうするうちに船は、鳴門海峡大橋に差し掛かります。海面には大小いくつもの白い波を立てる渦潮が見られます。日の光が薄らいでいくなかで目の前に広がる巨大な吊り橋と自然の不思議に、ただただ息を飲みます。
鳴門海峡大橋を過ぎて、船は方向転換。帰路に向かいます。この頃には夕陽が彼方の陸の間に沈みかけます。船上では2回目のコンサートが始まり、美しい楽曲を聴きながら、沈みゆく夕陽をゆったりとした気分で眺めることができました。
太陽が完全に沈んだあと、うっすらと空に現れる陽の名残り。幻想的な“マジックアワー”をしばし楽しみます。
すっかり陽が暮れたなか、福良港に戻ってきました。咸臨丸が桟橋でライトアップされています。日本丸もそれに加わり、夜の港は静かな空気に包まれました。ありがとう、日本丸。本当に楽しかったよ。
私が乗船した21日にご一緒した乗客は大人の方ばかりで、落ち着いた雰囲気のクルージングでした。お天気に恵まれた23日は、家族連れも多く船上はにぎわったそうです。
ふだんは見られない夕暮れ時の鳴門海峡の景色はとても幻想的で、ピアノとバイオリンの調べがそのムードを一層引き立てます。キラキラと輝く宝物のような思い出をもらった気分で家路に着きました。
詳細情報
- 日時
- 10月30日(日)16:10~17:10
10月31日(月)16:10~17:10
11月4日(金)16:10~17:10
11月6日(日)16:10~17:10
11月07日(月)16:10~17:10 - 場所
- うずしおクルーズ乗船券売り場
(南あわじ市福良港甲1528 うずしおドームなないろ館1階)
GoogleMapで探す - 料金
- 中学生以上 4,000円
小学生 2,000円
幼児 無料 - 定員
- 各回100名
- 予約
- こちらから
- 問い合わせ
- ジョイポート淡路島株式会社
TEL 0799-52-0054
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