愛に泳いで、闇夜を彷徨う—

映画『鵞鳥湖の夜』

『薄氷の殺人』でベルリン国際映画祭金熊賞、銀熊賞（男優賞）をＷ受賞した中国の気鋭監督ディアオ・イーナンの5年ぶりとなるの最新作『鵞鳥湖（がちょうこ）の夜』が9月25日より公開されます。
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フランスとの合作で製作された革新的ノワール・サスペンスとなる本作は、韓国発の話題作『パラサイト 半地下の家族』や、ワン・シャオシュアイ 『在りし日の歌』らを抑えて、最優秀監督賞を受賞。中国の知られざるアンダーグランドの犯罪や社会の底辺で生きる人間たちの現実をあぶり出し、本国チャートで初登場2位を記録する異例の大ヒットを記録しています。

＜ストーリー＞
2012年、中国南部。再開発から取り残された鵞鳥湖の周辺地域は、ギャングたちの縄張り争いが激化していた。刑務所を出所して古巣のバイク窃盗団に舞い戻った裏社会の男チョウ・ザーノン（フー・ゴー）は、対立する猫目・猫耳兄弟たちとの揉め事に巻き込まれ、逃走中に誤って警官を射殺してしまう。たちまち全国に指名手配され、警察の包囲網に追いつめられたチョウは、自らに懸けられた報奨金30万元を妻のシュージュン（レジーナ・ワン）と幼い息子に残そうと画策する。そんなチョウの前に現れたのは、妻の代理としてやってきた鵞鳥湖の娼婦アイアイ（グイ・ルンメイ）という見知らぬ女。彼女と行動を共にするチョウだったが、凄腕のリウ隊長（リャオ・ファン）率いる精鋭チーム、報奨金の強奪を狙う窃盗団に行く手を阻まれ、後戻りのできない袋小路に迷い込んでいく—。

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