レレレのおじさんやゴルゴ13が仏さまに 50人以上の漫画家が描く個性あふれる仏の世界

『漫画家による仏の世界展 in 宝塚』

　著名な漫画家が独自の画風で描いた仏画を展示する『漫画家による仏の世界展』が宝塚市のギャラリー六軒茶屋で開催される。日本人の仏に対するとらえ方が宗教の対象ではなく、暮らしの中で夢や希望を託すキャラクターに近いのではないかという発想から、漫画の世界との共通点を見出だし、東日本大震災被災地への支援のひとつの形としてこのプロジェクトが開始された。展示会の第1回は京都の東寺で行われ、その後は全国を廻り、釈迦の生涯を描いたマンガ「ブッダ」の作者 手塚治虫さんゆかりの地である宝塚市での第10回目の開催が決定した。

　同展示会では手塚治虫さんの「火の鳥」をはじめとして、「天才バカボン」の赤塚不二夫さんが描いた「レレレ千手観音」や、「ゴルゴ13」のさいとう・たかをさんが描いた「護留護天（ごるごてん）」、「20世紀少年」の浦沢直樹さんや「コブラ」の寺沢武一さんら、約50人以上の漫画家が描いた仏画が並ぶ。コミカルで柔らかいタッチのものから力強く迫力あるものまで、漫画家それぞれの特徴を生かして個性豊かに描かれた仏画が作家のコメントと共に展示され、作品に込めた思いなどを知ることができる。

　また、手塚治虫記念館を中心として、アニメ・漫画文化の根付く宝塚市では、アニメや漫画によるまちの活性化を目的とするイベント『宝塚アニメフェスタ』を2013年から開催しており、同展示会はそのプログラムのひとつとして開催される。展示会期中である10月10日と11日は宝塚駅前エリアで飲食ブースや手塚治虫記念館グッズなどを販売するアニメ出張ブースなどが展開され、2日目となる11日には前回開催時にも多くの人が集ったコスプレファッションショーも開催される。さらに会場には宝塚市観光大使リボンの騎士「サファイア」も登場し、イベントを盛り上げる。

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