10月12日から12月8日の期間、兵庫県立美術館(神戸市中央区)ギャラリー棟3階ギャラリーで開催中の「石村嘉成展 ~いのちの色たち~」。独特の色彩でいきものだけを描き続ける、愛媛県新居浜市在住の若手アーティスト石村嘉成さん。生命力にあふれ、温かい情感を生み出す石村さんの作品の魅力を、同展のオフィシャルサポーターである森泉さんに伺いました。
―石村さんとは「動物好き」という共通点のある森さんですが、石村さんについては以前からご存知でしたか?
以前ドキュメンタリー番組で動物を描く姿を観て、それから石村さんに釘付けです。生い立ちもそうですし、絵の魅力もやっぱりすごいなと感じているんですが、彼が持っているその逞しさ、親子愛…それらが全部一つの絵に入っているのを感じ取れて、そこから大ファンになりました。今回の展示会も「絶対に見たいな」と思ってすごく楽しみにしていました。
―今回の展示をご覧になってどんな印象でしたか?
最初に入ったところにある26mの大迫力の大型の作品から、本当にひとつひとつ小さい作品までたくさんあって、迫力も感じられてすごいなと思いました。石村さんの絵は作品の縁まで色を描いているんですよね、それも飛び出そうな感覚になる特別なポイントかなと。
―石村さんの作品の魅力はどのようなところにあるんでしょうか。
いまにも動き出しそうで飛び出してきてきそうな臨場感もありますけど、優しさもあって…会話しているんじゃないかなって感じるような。ひとつひとつの作品にストーリーもあって、観ていてどんどん吸い込まれるような不思議なパワーや癒されるパワーがあるんじゃないかなって思います。今回「こういう気持ちで描いた」っていうのを説明してもらいながら石村さんご本人にツアーガイドもしてもらったんですけど、ひとつひとつの作品に思い入れがあって描いたというのを聞けて貴重な機会でした。