「淡路ジェノバライン」乗り場から徒歩数秒。明石漁港からほど近く、停泊する漁船の景色が見える場所に、今回紹介する焼き菓子と雑貨のお店『BAKE Quatre soeurs（ベイクキャトルスール）』は佇んでいます。2024年10月でオープン3周年を迎えた、地元で愛され続ける隠れた名店です。

入り口の木の扉を開けると、甘い焼き菓子の香りが漂ってきました。季節や地元の食材を大切に、素朴でやさしい焼き菓子の味わいが、老若男女問わず多くの人々を魅了しています。

カヌレやタルトなど12～15種類、個包装の焼き菓子は20種類ほど並びます（売り切れ次第終了）

オーナーを務めるのは、以前同じ場所でカフェを営んでいた姉妹。「自分たちが食べて美味しいと思うもの、好きなものをお客さまへ提供したい」という想いから、独学で焼き菓子づくりを続けてきたそう。その情熱と技術は、一つひとつの焼き菓子に見事に表れています。

「渋皮栗のモンブランタルト」648円（税込）

秋に特に人気があるのは「渋皮栗のモンブランタルト」。ザクザクとしたアーモンドクリームのタルト生地の上に、栗と生クリームをのせ、濃厚なモンブランクリームで仕上げた芸術作品のような逸品です。

「イチジクのタルト」486円（税込）

地元明石・稲美町産のイチジクをふんだんに使用した「イチジクのタルト」も今の時期しか味わえないタルト。アーモンドクリームのタルト生地のザクザク感とイチジクの種のプチプチした食感が絶妙にマッチしています。

店内ショーケース

さらに、焼き菓子やケーキをいつでも楽しめる「キャトルスール便」4,000円（税込）をネットショップでは年間を通して販売しています。

こちらはマイナス40度で急速冷凍した焼き菓子10種類を、店主のおまかせで詰め合わせた商品。自分用はもちろん、ギフトに購入される方も多く、賞味期限に余裕を持って少しずつ味わえるのが人気です。中身は届くまでのお楽しみなのも、ワクワクしますね♪

同店では毎年店頭販売休業期間を7月～9月に設けていますが、ネットショップ販売は続けています。夏季期間中は特に「キャトルスール便があるから、店頭の味がいつでも楽しめる」とお客さまにも好評だそう。

焼き菓子以外にもセレクト雑貨などがならぶ

地元明石のクリエイターamachaさんのイラスト

その他店内では、焼き菓子以外にもオーナーがセレクトした雑貨も販売。友人の家に招かれたようなアットホームな空間で、焼き菓子と共に目を楽しませてくれます。

最後にオーナー姉妹に今後について伺いました。

「私たちが好きなものをお客さまに提供したい想いでお菓子作りをしています。これからも地域に根差し、長く愛される焼き菓子と雑貨のお店として続けていきたいですね」と語ってくださいました。

お店の裏手には船が停泊する漁港があり、海風が似合う焼き菓子と雑貨のお店です。姉妹の想いがつまった芸術品のような焼き菓子の数々は、これからも老若男女問わず、訪れる人々の心にじんわりと温かく届いていくことでしょう。