2024年の9月、10月に『神戸三宮シアター・エートー』（神戸市中央区）で、神戸セーラーボーイズによる新たな公演「Boys☆Act ～maple『果てなき夢のその先へ』」を上演することが発表されました。

AiiA 2.5 Theater Kobeを離れ、初めて立つ舞台でメンバーたちが挑戦するのは、“ストレートな会話劇” を主体とした、見る人の感情を動かすお芝居。これまでのセミフィクション公演・定期公演とは一味違う、「新たな挑戦」となる同公演に全公演出演する明石侑成（あかし ゆうせい）くんと石原月斗（いしはら ゆえと）くんに最速インタビューを実施！お芝居への思いや、公演への意気込みについてたっぷりお話を聞いてきました。

ー今回はいつもの公演と違い「会話劇」中心の舞台になるとのことですが、そんな新しい挑戦に2人は「全公演出演キャスト」として挑みます。今の率直な気持ちは？

月斗：初めて主役を演じるので、正直、すごく緊張しています。だけど、今までとは違う自分を（お客さんに）見せることができるチャンスでもあるのでワクワクもしています。

侑成：9月から始まるこの舞台を乗り越えた時、お芝居に対しての意識や演技のレベルが一段階上がったと思われるようなものにしたいと思っています。

ーこの1年間、神戸セーラーボーイズとして活動をしてきた中で、経験が積めた、成長できたと思った部分について教えてください。

侑成：僕は神戸セラボに入るまで、まったく人前に出たことがなかったので、お芝居にも深く関わったことがありませんでした。なので、初舞台だった昨年6月の「Boys×Voice 306」の頃に比べると、「お芝居ってこういうものだ」と少しずつわかってきたような気がしています。

月斗：なんか今日、（独占インタビューだから）いつもよりカッコつけてない？（笑）。

侑成：そう？（笑）。

月斗：僕は…そうですね、この1年、本当に色々なことがあって、めちゃくちゃレベルアップした実感があります。

ー特に印象深かった公演はなんですか？

侑成：やっぱり、定期公演vol.1「ロミオとジュリアス」「Water me! ～我らが水を求めて～」で主演のアリババをやらせてもらったことが一番印象深いですね。セミフィクション公演「Boys×Voice 306」「Boys×Voice 308」のあとに、この定期公演という山場を乗り越えた時が、一番成長を感じられました。

月斗：僕は今年3月の公演「Boys×Voice 403」がとても印象に残っています。初めて神戸セラボの中で別れがあって、みんなが「やめて欲しくない！」と思う中で、年長組として色々考えさせられることが多い公演でした。

ー月斗くんも「Water me!」のメンバーでしたね。公演を終えてどうでしたか？

月斗：そうですね…、“セミフィクションの僕（石川幸斗）” が演じるランプの魔人という設定に、最初は面を食らいました。石原月斗が演じる石川幸斗が演じるランプの魔人なんで…（笑）。最初は本当にてんやわんやで「どうやったらいいんだろう」と悩むところもありましたが、演出の古谷大和さんにたくさん助けていただいて無事成功させることができました。

あとは、この公演を通じてメンバーとの絆がより深くなったように思います。この時は「Water me!」と「ロミオとジュリアス」の出演チームにそれぞれ別れたんですが、5人ずつになった分、いつもよりメンバー同士で助け合った部分が多かったです。

ーそうなんですね…！ちなみにセミフィクション公演は“自分で自分を演じる舞台”ですが、「役を演じている」という意識はあるのでしょうか？

月斗：自分自身を演じているので、ふとした瞬間に素が出ちゃいそうになる時はあります（笑）。劇中では明石田 侑なのに侑成くんと呼びそうになったり。

侑成：逆に、劇中で明石侑成と明石田 侑がマッチングするというか、素の自分が侑の感情に共感することもあって。そういう時はナチュラルに演じられるんですけど、自分と侑の考え方が噛み合わなかったりする時は、ちょっと苦労したり、みんなに「ここの俺どう思う？」と聞いたりします。

ーメンバー同士で演技について話し合うことは多いですか？

侑成＆月斗：メッチャ話します。

月斗：みんなで話し合っている時、奏仁（細見奏仁）とかはいっぱいアドバイスをくれるんです。

侑成：（奏仁は）年齢的には後輩だけど、そこはみんな関係ないと思っているので、「ここが違う」と思ったら遠慮なく言える雰囲気があり、みんなメンバーからのアドバイスはしっかり受け止め、実践するようにしています。

月斗：（遠慮なく言い合える雰囲気は）ありがたいよね。

ーなるほど！それが神戸セラボの急成長の秘訣なんですね！ちなみに2人のお互いの役者としての印象は？

侑成：月斗は役に深く入り込めるところがすごいと思う。僕は神戸セラボに入る前は2.5次元ミュージカルや漫画・アニメのキャラクターにあまり触れたことがなかったので、初めて月斗の演技を見た時、キャラクターそのものな姿に感銘を受けました。そんな月斗をメチャクチャ尊敬しています。

月斗：そんな風に見てくれてたんや…、メッチャ嬉しいです（笑）。

侑成：いや、急に乙女になるなよ（笑）。オンとオフの切り替えがすごいんですよ。定期公演の時もスイッチが入ると、ランプの魔人を器用にこなしていたので、そこはすごいなと思いました。

月斗：初めて侑成くんと一緒に公演をやった時、（お芝居は）初めてと聞いていたんですけど、すごく上手だと思いました。これは全然上から目線とかではないんですけど、成長速度が半端ない！すぐに追い抜かれるなって、こっちが必死になりました。セミフィクション公演でもいつもしっかりしていますし。

侑成：ありがとう（笑）。

ー2人が神戸セラボで過ごした1年は本当に濃密で実りある時間だったんですね。

侑成＆月斗：はい！

©kobesb

ー今回の舞台「Boys☆Act ～maple『果てなき夢のその先へ』」は全48公演と聞きました。それを告げられた時の気持ちは？

侑成＆月斗：びっくりしました（笑）。

月斗：今までの舞台は多くて11、12公演とかだったので「その4倍って！」というのが正直な気持ちです。ライブパートもいつも通りあるし、お芝居も今まで経験したことがない「会話劇」中心の舞台で、それを48回も…！

侑成：メチャクチャびっくりしたよね（笑）。

ー2人にとって大きな挑戦となる新公演、楽しみなことはありますか？

侑成：より深くお芝居について学べる機会だと思うので、たくさんのことを吸収し、将来、1人の役者・明石侑成として世に出た時に、この9月、10月を経験したおかげで自分のお芝居が成長したと思えるような時間にしたいです。そんな機会を与えてもらえたこと自体が楽しみだったりします。

月斗：僕も似たような感じですが、今までにやったことのない規模の公演なので、より一層、自分の演技をレベルアップさせる時間にしたいと思っています。

ー公演はメンバーが3～4人入れ替わりで舞台に立つそうですが、2人は全公演に出演します！ほかのメンバーを引っ張っていく立場になることに対する意気込みは？

侑成：僕たち、今まで引っ張られてばっかりやったもんな（笑）。みんなについていくタイプというか…。

月斗：去年、引っ張られてばかりだったので、自分たちが引っ張っていくつもりで頑張り、見てくれる人たちに「明石侑成と石原月斗ってこんなこともできるんだ」と思ってもらいたいです。

ー頑張ってください！ちなみにお芝居が一番すごい！と思うメンバーは誰ですか？

侑成：僕はこうちゃん（津山晄士朗）ですね。

月斗：えっ！僕も最初にこうちゃんが浮かんだ！

侑成：みんなそれぞれすごいんやけど、こうちゃんはホンマにオールラウンダー。演技、ダンス、歌のすべてのレベルが高くて、本当に尊敬しています。

月斗：あとは、奏仁もすごいと思う。歌、演技、ダンスどれも上手なのはもちろん、僕と一緒でアクロバットも経験してるし、作詞もできる！稽古の中でも、指摘を受けてもすぐ臨機応変に対応する姿にいつも勉強させてもらっています。

ー今回の公演も歌とダンスのパートがあるそうですが、そちらについてはどうですか？

月斗：歌もダンスも楽しいんですけど、今でも苦手意識があります。僕は歌がすごく苦手で…、音程を取るのが下手くそなんです（笑）。ダンスもリズム感がないので最初の頃はとても苦労しました。今はちょっとはマシになったおかげで、前よりもずっと楽しめていると思います。

侑成：歌もダンスもメッチャ好きなんですけど、メンバーにはレベルの高い子がたくさんいるので、僕はいつも置いていかれないように必死です（笑）。昔はよく稽古中に「音が取れてない」と注意されていましたが、絶対音感を持っている奏仁や、相対音感を持っている幸真（田中幸真）にコツを教えてもらったりして、徐々に良くなってきました。

ー実際に上演する神戸三宮シアター・エートーに今回初めて訪れてみていかがですか？AiiA 2.5 Theater Kobeとの違いなどもあれば教えてください！

月斗：劇場に入ってまず、「自分の演技がお客さんにより近くで見られる」と思いました。表情などの細かいところまで見られるというか…。これまでの舞台ではもう少し距離がありましたが、ここは最後列からでもよく見えると思うんです。

侑成：たしかにこれまでとの違いは「距離感」だと僕も思います。舞台と客席の距離がとても近いので、客席とひとつになれた時の一体感はすごいんだろうな～と思いました。ただ、ここでお芝居をやる自分たちの姿はまだうまく想像できないのが正直なところです…！

ー今回は多くの話題作を手がける、ほさかようさんが脚本・演出を担当することも見どころのひとつですね。

侑成：一度だけ、ほさかさんにワークショップをしていただいたことがあり、芝居についてイチから色々と教えてもらって、たくさんの刺激を受けました。その方に脚本と演出をしてもらえるのは、すごく良い経験になると思うし、とても楽しみです！

月斗：ほさかさんの手がける舞台を経験することで、また違う自分が引き出されるんじゃないかと感じています。そしてその経験が、さらに自分の演技に変化をもたらすと思うとワクワクします！

ー公演を見るファンの皆さんにどんなところを楽しんで欲しいですか？

月斗：「会話劇」に初めて挑戦するので、ファンの皆さんにもいつもと違う自分たちを見てもらえると思うし、僕たちが色々なことに挑戦していく姿に一番注目してもらいたいです。また、たくさん公演を重ねていく過程で成長していく様子も見てほしいです。

侑成：月斗が言うように、公演数がたくさんあるので、1度見てくださったお客さまに「もう1度見てみたい」と思ってもらえるように、劇場の空気をつかんで、お客さまの心の距離も近づけたいなと思います。

ー最後に、今回の舞台に向けて「決意表明」を2人でお願いします！

月斗：僕がみんなを引っ張っていきたいと思います！ムチャクチャ引っ張っていきます。

侑成：いや、まって、まって！（笑）。俺も月斗に引っ張られるってこと？

月斗：そうです。

侑成：（笑）。僕らの仲はすごく深いので、2人の関係性もお芝居に組み込んでいけたらと思っています。そして「2人が合わさるとすごいな」と思ってもらえるように、やっていきたいです！

月斗：“最強の2人” を目指しましょう！

【PROFILE】

明石侑成
2005年1月20日生まれ。兵庫県出身。身長174cm、血液型A型。好きな言葉は「失敗と書いて、成長と読む」。特技は野球で、趣味はK-POP鑑賞。好きな神戸のスポットは南京町、摩耶山の夜景、神戸ハーバーランド。

石原月斗
2006年1月21日生まれ。大阪府出身。身長170cm、血液型O型。好きな言葉は「ケセラセラ」。アクロバット、バレエダンスが特技で、グッズの収集と芝生の上でのアクロバットが趣味。好きな神戸のスポットは神戸布引ロープウェイ。