ほっこり懐かしい味は140年続くロングセラー♪『満月堂』の名物・豊助饅頭の魅力をレポ 神戸市
古くから宿場町として栄え、豊かな自然と歴史が息づく神戸市の淡河(おうご)地区。淡河本陣跡や道の駅淡河などドライブルートとしても人気の同エリアに、老舗の和菓子舗『満月堂』(神戸市北区)はあります。
「豊助饅頭」と記された櫓は、遠くからでも目にすることができる同店への目印。
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若い頃から諸国を旅した風流人の初代”豊助(とよすけ)”が湯の山(有馬)街道に開業してから140年。お店には、かつて本陣前に構えていた旧店時代から歴史を刻む屋号看板が掛けられています。
吹き抜けで高天井になっている店内は、開放的でほっと一息できる和の空間。
今回のお目当てはこちらの「豊助饅頭」。初代が独自に編み出した秘伝によって作り続けられている時代を超えたロングセラーで、素朴な中にも上品な味わいが特徴です。
極うす皮に包まれた優しい甘さのお饅頭は一口サイズでいくつ食べても飽きない美味しさで、筆者の小さい頃から「豊助饅頭を買いに行こう」は合言葉。
伊勢の銘菓「赤福餅」を感じさせるこし餡は、北海道産の小豆を毎日釜でたっぷり炊き上げて作られていて、滑らかで緻密な口当たりがたまりません!
お店では、温かい“できたて”をぜひ食べてもらいたいと、売れ行きを見ながら1日に3〜4回仕込みをします。朝一番、お昼ごろ、14〜15時ごろ店頭に並ぶことが多いそうで、どの時間に行ってもできたてが購入できる気配りが嬉しい♪
カリッと歯ごたえが欲しい人には「かりんとう饅頭」が人気です。
こし餡の黒糖饅頭をサクサクになるまで米油であげた、まるでかりんとうのような風合い。
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ほろ苦い香ばしさがクセになり「ついでにひとつ」と買っていくファンも多いとか。
「みたらし団子」は、そろそろ新米を使ったものが店頭に並び始めます。地元淡河産のお米で作った米粉を使い、プリッとした団子に昆布出汁と醤油の甘辛いタレが絡まった、垂涎の和菓子。
一粒が大きくて、滴り落ちそうなほどたっぷりのタレが絶妙。柔らかでもちもちです。
3か月毎にかわる季節のプリンは、12月まで「ほうじ茶ぷりん」が店頭に並びます。茎茶をしっかり煮出して作る、ほうじ茶ゼリーとほうじ茶ムースのハーモニーが味わえて、さらに中には鹿子がこっそり隠れているとか。茎ほうじは茶葉よりも甘くてまろやか、カフェインも少ないのでお子さまや女性にもぴったりです。
口当たりもさっぱりしているので、デザート系が苦手な男性の支持も高いそうですよ。
お店には上生菓子から大福など季節を取り入れた様々な和菓子が並んでいるので、どれを食べようか迷ってしまうこと間違いなし。
また淡河町では11月1日から満月堂など10店舗が参加する「淡河さんぽ to ワシオエレナ展」が開催されます。
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同店で購入した商品は歩いてすぐのところにある「本陣なな福」に持ち込んでイートインが可能なので、ぶらり街歩きに淡河の秋を訪れてみてはいかがでしょうか。