ゆったりとした空間で楽しむ、上質な珈琲
『風待ち喫茶 nazca bird』でこだわりの珈琲とスイーツをいただきました 神戸市
今年2月にオープンした『風待ち喫茶 nazca bird』(神戸市中央区)は、こだわりのメニューはさることながら「ゆっくりしていけばいいんだよ」という声が聞こえてきそうな雰囲気が魅力です。
場所はJR・阪神電鉄「元町」駅から歩いて約7分。鯉川筋と生田新道の交差点あたりにあります。
白い螺旋階段を上ると、現れたのはキラキラしたガラスが美しいドア。中の光がこぼれ、なんだか夢の中のようです。
こちらのお店は元々25年間、焼き鳥店として愛されてきた人気店でしたが、このたび店主夫妻が大好きだという珈琲を扱うカフェに転身。
「アルバイトの子は、長く一緒に働いてくれる子ばかり。その子たちが社会人として巣立って行くのを見届けられたので、思い切って決断しました」とのこと。あたたかなお人柄が感じられます。
これまでは店から見られる美しい夜景が好評だったそうですが、昼間の様子もまた違って素敵です。店主のおすすめは意外にも雨の日だそう!
店では産地にこだわったスペシャルティコーヒーを提供。一度に仕入れる豆を少なくするほか、値段を抑えることで回転率をあげ、いつも鮮度がいい状態でコーヒーを提供することを心掛けているのだそう。
さらに店主のこだわりはその”温度”にも。店主によると豆の特性により「92°Cから86°C」の間くらいで酸味や甘みを調整。なるべくすっきりした後味で飲めるようにと、一杯一杯丁寧に入れてくださる姿が印象的でした。
特に店主おすすめだという「キリマンジャロ AAキボ―」は、甘さと酸味のバランスが絶妙で、苦みが少なく飲みやすいのが特徴。
そのほかにもシーズンごとに様々なコーヒーが提供されており、この日は「さくらブルボン」という種類をいただきました。苦みが少なく、香りの高さに驚き。濃すぎずとても飲みやすかったです。
また店では、奥様が手掛ける焼き菓子やケーキがいただけます。特にこちらのレアチーズケーキは絶品!甘さ控えめなのに濃厚で、ラズベリーのソースが相性抜群。下のクッキー生地はサクサクで香ばしく、口の中で溶けるような味わいでした。
店には店主が大好きだという鳥のオブジェのほか、本がズラリ!本を読みながらゆったりとした時間を過ごすことができます。
店名にもある「風待ち」とは、日本各地にあり物資を運んでいた「風待ち港」を指しています。海がしけってくると船はその港へ寄港し、船を後押ししてくれるちょうどいい風が吹き始めるまでやり過ごすのだそう。
「店が訪れた人にとって、そんな港のような場所でありたい」と話してくれました。
詳細情報
- 場所
- 風待ち喫茶 nazca bird
(神戸市中央区下山手通4丁目7-14)
GoogleMapsで探す - 時間
- 12:00~19:00(土日は11:00~)
- 定休日
- 火曜日、水曜日