姫路文学館（姫路市）で2月17日から4月14日まで、企画展「生誕120年記念 木山捷平展」が開催されます。

木山捷平　昭和37年

平凡に、そしてたくましく生きる人々のいとなみを描き出し、その飄々とした無二の作品世界に根強いファンを持つ小説家・詩人「木山捷平」。

岡山生まれの木山は、実は姫路で小学校教員として過ごしていました。その間、昭和2年に個人誌『野人』を創刊。昭和4年に、第一詩集『野』の刊行と共についに上京を果たし、本格的な文学活動をスタートさせました。

初公開の詩稿「秋（秋の友達）

本展では、木山自身もほとんど何も書かなかった知られざる姫路時代にスポットをあてるほか、井伏鱒二、太宰治など同時代作家との交流、そしてようやく訪れた木山ブームの様相などをたどることが出来ます。

木山捷平　主な著作

会期中の3月24日には14時から関連イベント「世田谷ピンポンズライブ　木山捷平をうたう―おき忘れた下駄に雨がふる―」が開催されます。当日先着120人の定員制で、参加費は無料ですが観覧券の半券が必要です。そのほか、学芸員による「展示解説会」が2月25日の13時30分に行われます。

担当者は「生誕120年という節目に、没後50年以上を経ても愛され続ける「木山さん」の魅力にせまります」とコメントしています。