姫路市飾磨区にある『和dining ふくろう』。筆者が ”ふくろう好き” ということもあり、看板を見るたびに気になっていた和食屋さんです。華やかなお昼の御膳が人気と聞き取材に行ってきました。

場所は姫路バイパス市川ランプを降りてすぐ、南行き大通り沿いにある建物の1階にあります。

落ち着いた音楽が流れる店内は、大人の隠れ家のような雰囲気。テーブル席は半個室となっていてロールスクリーンで仕切るとプライベートが守られる空間に。

個室やカウンター席もありお一人様でもグループでも◎

神戸の日本料理店で長年経験を積まれ、その後ご実家の寿司屋『うお仙』でお店を営まれた店主さん。2022年に飾磨の地で新たに店名を変えて本格和ダイニングとして同店をリニューアルオープンされました。

「かご盛り御膳」2,550円（税込）
お造り、お肉、天ぷら、酢の物、煮物、サラダ、茶碗蒸し、ご飯、汁、香、コーヒーがついています

ランチは「お造り御膳」や「天ぷら御膳」など5種類のメニューがあります。取材の日は「かご盛り御膳」をいただきました。

前菜だけでも豪華ですが、茶碗蒸しやサラダ、かごに盛られたお料理の品数の多さは圧巻です。

前菜盛り合わせ

何から頂こうかとワクワクしながら、一品一品じっくりと彩りの美しさを目で堪能。ひと手間、ふた手間が光る料理を目の前にすると、なんだか背筋がピンと伸びるような気持ちになります。

左上：「きんぴらごぼう」　右上：「枝豆豆腐」
左下：「ゆばと山椒とちりめん」　右下：「だし巻き卵」

中でも「きんぴらごぼう」はカリッとした「くわい」のチップと、ごぼうのシャキシャキの食感が楽しい小鉢で、「湯葉と山椒」の小鉢はあっさりとした湯葉にピリリとしたちりめん山椒がアクセントとなり、ご飯が進む一品でした。

ツヤツヤの茶碗蒸し

そして一見の濁りもない、綺麗な玉子色の茶碗蒸しを一口食べて驚き…！トゥルンとなめらな口当たりでとろけるような心地良さです。出汁の旨味が凝縮された深い味わいで、美味しさのあまり夢中で食べ進めてしまいました。

造りや天ぷらは季節や仕入れに応じて変わるそう　この日の造りはカンパチと鯛

かごの中には造り、天ぷら、お肉などの人気者たちが勢ぞろい。器との組合せも素敵でまるで和のアート作品のよう。この道一筋28年の店主さんの繊細な技術が随所に感じられます。

程良い焼き加減のハラミのステーキはとても柔らかく、和風のソースとガーリックチップがお肉によく合います。食べやすい一口サイズなのも嬉しい♪

天ぷらは5種類も楽しめて、お好みで岩塩を付けて頂きます。季節に応じて変わることもあるのですが「鯛の大葉巻き」は “サクフワっ” とした食感に大葉の香り、鯛の旨味が楽しめる最高の逸品でした。

「珈琲は飲めますか？」と気遣いの一言にもほっこり♡

ボリュームのある御膳ですが、優しい味わいなので食後は胃が重たいという感じは全くなく、心地良い満腹感に心も大満足。食後のコーヒーを味わいながら幸せの余韻に浸ります。

店内随所にふくろうちゃんがいます♪何羽いるか数えてみて

縁起が良いと名付けられた「ふくろう」の店名ですが、その名の通り、店主の腕によりをかけたお料理を食べると、福が来たかのような温かい気持ちになりました。同店がリピーター客に愛されているのも納得です。

ランチタイムは満席になることも多いので予約をおすすめします。同店でのひと時であなたの心にも福が訪れますように。